デフォルト MPLS EXP 分類子
マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)サービス クラス(CoS)は、ルーティング デバイスの一般的な CoS 機能と連携して動作します。
IP トラフィックが LSP(ラベルスイッチ パス)トンネルに入ると、イングレス ルーティング デバイスはすべてのパケットにサービス クラス(CoS)値をマークします。この値は、トラフィックを伝送キューに入れるのに使用されます。ルーティング デバイスでは、各物理インターフェイスには最大 8 個の伝送キューがあります。CoS値はMPLSヘッダーの一部としてエンコードされ、パケットがエグレスルーティングデバイスから出る際にMPLSヘッダーが削除されるまでパケット内に残ります。LSP内のルーティングデバイスは、イングレスルーティングデバイスで設定されたCoS値を利用します。CoS値は、CoSビット(EXPまたは実験ビットとも呼ばれます)によってエンコードされます。
CoS 機能を構成しない場合は、デフォルトの一般的な CoS 設定が使用されます。MPLSサービスクラスでは、重み付きラウンドロビンを設定することで送信キューのサービスの処理方法を優先順位付けし、RED(Random Early Detection)を使用して輻輳回避を設定することができます。
ジュニパーネットワークスMシリーズマルチサービスエッジルーター標準(nonenhanced)FPCにマウントされたPICを除くすべてのPICで、論理インターフェイスでMPLSプロトコルファミリーを有効にすると、デフォルトのMPLS EXP分類子がその論理インターフェイスに自動的に適用されます。
表 1 は、EXP ビットのデフォルト MPLS 分類子マッピングと転送クラスと損失の優先度の一覧です。.
MPLS EXP ビット |
転送クラス |
損失の優先度 |
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Junos OS リリース 21.1 以降、PTX ルーターは 、表 2 に示すように、MPLS EXP のデフォルト分類で 2 つの転送クラスと 4 つの損失優先度をサポートしています。
MPLS EXP ビット |
転送クラス |
損失の優先度 |
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