ACX シリーズ ルーターのストーム制御の概要
トラフィックストームは、メッセージがネットワーク上でブロードキャストされる際に生成され、各メッセージは受信ノードにネットワーク上で独自のメッセージをブロードキャストすることによって応答するよう促します。これにより、さらに応答が求められるので、雪だるま効果が生まれます。LANは突然パケットであふれ、ネットワークパフォーマンスの低下やネットワークサービスの完全な損失につながる不要なトラフィックを生み出します。ストーム制御により、ルーターはトラフィック レベルを監視し、設定された制限を超えた場合、ブロードキャスト、不明なユニキャスト、マルチキャスト(BUM)パケットをドロップできます。
ストーム制御は、以下のトラフィック タイプに適用されます。
レイヤー 2 ブロードキャスト パケット
レイヤー 2 マルチキャスト パケット
レイヤー 2 の未登録マルチキャスト パケット
レイヤー 2 登録済みマルチキャスト パケット
レイヤー 2 不明なユニキャスト パケット
ストーム制御は、ACX シリーズ ルーターでは、他のジュニパーネットワークスルーターと比べて若干異なります。ACX シリーズ ルーターでは、ストーム制御は物理インターフェイス レベルでのみ適用されます。ACX シリーズ ルーターにトラフィック ストームが発生しても、イベントはログに記録されません。また、インターフェイスはどのデフォルトプロファイルにもバインドされません。デフォルトのアクションは、設定された帯域幅を超えるパケットを破棄することです。
ストーム制御設定は、2 つのステップで行われます。最初のステップは、ストーム制御プロファイルを作成することです。ACX シリーズ ルーターでストーム制御プロファイルを作成するには、以下の設定を使用します。
storm-control-profiles { foo { all { bandwidth [percentage | level] <x>; [no-unknown-unicast | no-broadcast | no-multicast | no-registered-multicast | no-unregistered-multicast] } } }
ストーム制御を設定する 2 つ目のステップは、プロファイルを物理インターフェイスにバインドすることです。以下の設定は、ストーム制御プロファイルをバインドする方法を示しています。
[edit interfaces] ge-0/0/0 { ether-options { ethernet-switch-profile { storm-control foo; } } }