EXシリーズスイッチのイーサネットスイッチのトラブルシューティング
EXシリーズスイッチ上のイーサネットスイッチに関する問題のトラブルシューティング:
スイッチのイーサネット スイッチング テーブル内の MAC アドレスが、MAC アドレスの移動後に更新されない
問題点
説明
MACアドレスを持つデバイスがスイッチ上のインターフェイス間で移動された後、スイッチのイーサネット スイッチング テーブルのMACアドレス エントリーが更新されないことがあります。通常、スイッチは、MAC 移動操作が発生しても、MAC アドレスの有効期限を待ちません。スイッチは、新しいインターフェイスで MAC アドレスを検出するとすぐに、テーブルを更新します。多くのネットワークデバイスは、IPアドレスをあるデバイスから別のデバイスに切り替えるときに、Gratuitous ARPパケットを送信します。スイッチは、このような Gratuitous ARP メッセージを受信した後に ARP キャッシュ テーブルを更新し、次にイーサネット スイッチング テーブルも更新します。ただし、SYSLOGサーバーやSNMPトラップレシーバーなど、UDPトラフィックを受信したがトラフィックソースに確認応答(ACK)メッセージを返さないサイレントデバイスは、デバイスが移動したときにGratuitous ARPパケットを送信しない場合があります。システム管理者が clear ethernet-switching table
コマンドを発行して影響を受けるインターフェイスを明示的にクリアできない場合にこのような移動が行われた場合、イーサネット スイッチング テーブル内の移動されたデバイスのエントリは更新されません。
ソリューション
無人 MAC アドレス スイッチオーバーを処理するようにスイッチを設定します。
システム全体のARPエージングタイマーを短縮します。(デフォルトでは、ARP エージング タイマーは 20 分に設定されています。Junos OS Release 9.4 以降では、ARP エージング タイマーの範囲は 1 分から 240 分です。)
[edit system arp] user@switch# set aging-timer 3
MAC エージング タイマーを ARP タイマーと同じ値に設定します。(デフォルトでは、MAC エージング タイマーは 300 秒に設定されています。範囲は 15 から 1,000,000 秒です)。
[edit vlans] user@switch# set vlans sales mac-table-aging-time 180
移動したデバイスの ARP エントリと MAC アドレス エントリは、エージング タイマー値で指定された時間内に期限切れになります。エントリが期限切れになると、スイッチはデバイスの IP アドレスに新しい ARP メッセージを送信します。デバイスはARPに応答するため、スイッチのARPキャッシュテーブルとイーサネットスイッチングテーブルのエントリが更新されます