ネットワーク管理システム設定を最適化し最良の結果を生む
ネットワーク管理システム構成を変更することで、SNMP クエリーの応答時間を最適化できます。以下のヒントに従って、ネットワーク管理システムを構成できます。
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ポーリング方法を列単位から行単位に変更する
SNMPデータのポーリングに行単位の方法が使用されるように、ネットワーク管理システムを構成できます。行単位および複数行単位のポーリング方法が、列単位のポーリングよりも効率的であることは明らかです。
行単位のデータポーリング方法を使用するようにネットワーク管理システムを設定することで、以下を行うことができます。
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列単位のポーリングの場合のように、複数のインターフェイスの単一のリクエストのポーリングデータではなく、リクエスト内の1つだけのインターフェイス用にデータをポーリングします。
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リクエストのタイミングアウトのリスクを軽減します。
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PDU あたりの変数バインディング数を削減する
プロトコルデータユニット(PDU)ごとの変数バインディング数を減らすことで、SNMPリクエストへの応答時間を改善することができます。異なるインデックス エントリにマッピングされた複数のオブジェクトに関連するデータをポーリングし、デバイスエンドで複数のリクエストに変換するリクエスト。これは、サブエージェントが異なるインデックスエントリにリンクされたデータを取得するために、異なるモジュールをポーリングする必要があるためです。
推奨される方法は、異なるインデックス エントリにリンクされている複数のオブジェクトではなく、リクエストが1つのインデックス エントリにリンクされているオブジェクトのみを持つようにすることです。
注:デバイスからの応答が遅い場合は、そのデバイスに
GetBulk
オプションを使用しないようにしてください。GetBulk
リクエストには、さまざまなインデックス エントリーにリンクされたオブジェクトが含まれる可能性があり、応答時間がさらに長くなる可能性があるからです。 -
snmp bulk-get で推奨される OID と max-repititions の数
SNMP bulk-get リクエストは、(max-repetitions * number-of-OIDs)変数バインディングの合計で応答します。インターフェイス統計オブジェクト(ifInOctets、ifOutOctets など)がクエリーに存在する場合、リクエストは下位レイヤーに送信されます。したがって、bulk-getリクエストで送信するmax-repetitions(最大繰り返し数)が増加することで、応答に影響を与えます。インターフェイスの統計オブジェクトのbulk-getクエリでは、10の「max-repetitions」値を使用することをお勧めします。リクエストごとの最大OID数は10です。
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ポーリングとディスカバリ間隔のタイムアウト値を大きくする
ポーリングとディスカバリー間隔のタイムアウト値を増やすことで、以下を行うことができます。
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デバイスエンドでのキューイング時間を増やします。
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リクエストのタイミングアウトによって発生するスロットルドロップ数を減らします。
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snmpdでの着信パケット レートを引き下げる
以下の方法は、デバイスに、SNMPリクエストが積み上がるリスクを軽減します。
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デバイスにSNMPリクエストを送信する頻度を減らします。
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ポーリング間隔を増加します。
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GetNext
リクエストの使用を制御します。 -
デバイスごとのポーリングステーション数を減らします。
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