PPPoE サービス名テーブルのトラブルシューティング
問題
説明
PPPoE サービス名テーブルの設定ミスにより、PPPoE サービスが正しくアクティブ化されない可能性があります。PPPoE サービス名テーブルの設定オプションはシンプルで、設定ミスが存在する場所の検出を簡素化する必要があります。サービス名テーブルに PADI パケットで運ばれるサービス名タグに一致しない場合、PPPoE クライアントは接続できません。
症状
サービス名テーブルの設定ミスの症状は、クライアント接続プロセスがネゴシエーション段階で停止し、PADIパケットが無視されるということです。コマンドを show pppoe statistics
使用して、問題のPPPoEパケット数を調べることができます。
サービス名テーブルが正しく設定されると、送受信されたパケットは対称的に増加します。以下のサンプル出力は、PADI 受信カウントと同じ PADO 送信カウントと、PADR 受信カウントと同じ PADO 送信数を示しています。この出力は、PPPoE ネゴシエーションが正常に進行していること、およびサービス名テーブルの設定ミスではないことを示しています。
user@host> show pppoe statistics ge-2/0/3.1 Active PPPoE sessions: 2 PacketType Sent Received PADI 0 16 PADO 16 0 PADR 0 16 PADS 16 0 PADT 0 0 Service name error 0 0 AC system error 0 0 Generic error 0 0 Malformed packets 0 0 Unknown packets 0 0
サービス名テーブルの設定ミスが発生した場合、 コマンドの show pppoe statistics
出力は、基盤となるインターフェイスで受信された PADI パケットの数が増加していることを示していますが、送信される PADO パケットの数はゼロのままです。次のサンプル出力は、PADI カウント 100 と PADO カウント 0 を示しています。
user@host> show pppoe statistics ge-2/0/3.1 Active PPPoE sessions: 0 PacketType Sent Received PADI 0 100 PADO 0 0 PADR 0 0 PADS 0 0 PADT 0 0 Service name error 0 0 AC system error 0 0 Generic error 0 0 Malformed packets 0 0 Unknown packets 0 0
設定ミスが存在すると思われる場合は、基盤となるインターフェイスで コマンドを使用 monitor traffic
して、PPPoE クライアントから要求されているサービス名を決定します。次のサンプル出力は、クライアントがサービス名タグで Service1 を要求していることを示しています。
user@host> monitor traffic interface ge-2/0/3.1 print-hex print-ascii Listening on ge-2/0/3.1, capture size 96 bytes 11:49:41.436682 In PPPoE PADI [Service-Name "Service1"] [Host-Uniq UTF8] [TAG-0x120 UTF8] [Vendor-Specific UTF8] 0x0000 ffff ffff ffff 0090 1a42 0ac1 8100 029a .........B...... 0x0010 8863 1109 0000 00c9 0101 0008 5365 7276 .c..........Serv 0x0020 6963 6531 0103 0004 1200 9c43 0120 0002 ice1.......C.... 0x0030 044a 0105 00ab 0000 0de9 0124 783a 3132 .J.........$x:12 0x0040 3030 3963 009c
その後、 コマンドを show pppoe service-name-tables
使用して、サービス名のスペルが間違っているか、サービスがまったく設定されていないかを判断できます。
原因
一般的な設定ミスは、サービス名テーブルの設定に表示されます。
ソリューション
適切なステートメントを使用して、設定ミスを修正します。