Customer Success Story
Mist AIでWi-Fi向上への道筋を描くプリマス大学
イギリス南西部に本拠を置くプリマス大学は、知識を発展させて人々の生活を変革するというミッションを掲げており、その質の高い研究、教育、イノベーション、そして進取の精神と徹底した持続可能性に対する取り組みで世界中に知られています。同大学は、デジタル化への期待に応えるため、ネットワークをアップグレードし、Wi-Fiエクスペリエンスを向上させ、セキュリティを強化する必要がありました。
Wi-Fiの更新は大学の学生寮で開始されました。ジュニパーのAIドリブンワイヤレスネットワークにより、学生はお気に入りの個人デバイスで自宅と同様のインターネットエクスペリエンスが得られるようになりました。
概要
会社名 | University of Plymouth |
業界 | 教育 |
使用製品 | AP45, AP33, エッジ, EX4100, EX4650, EX4400, Wireless(Wi-Fi)Assurance, Wired Assurance, Marvis VNA |
地域 | EMEA |
18,500
メインキャンパスの学生数
10,000以上
学生と職員が使用する無線デバイス
900
3週間で学生寮に設置されたアクセスポイントの数
15分
各アクセスポイントの設置時間
運用を中断せずにエクスペリエンスを向上させてセキュリティを強化
プリマス大学が前回ネットワークを更新して以降、テクノロジーと学習の環境は大きく変化しました。キャンパスのWi-Fiは老朽化が進み、十分なパフォーマンスを発揮できず、カバレッジも限られていました。学生がラップトップ、ゲーム機、スマートスピーカーなど、さまざまな個人デバイスを学生寮で接続することは簡単ではありませんでした。
キャンパスのコアネットワークも老朽化の兆しがありました。安定はしていたものの、コアスイッチを最新のソフトウェアに更新するのは大きなリスクを伴いました。全体を一気にアップグレードする必要がありました。
英国の他の大学同様、プリマス大学もサイバーセキュリティの取り組みを強化していました。サイバー保険の要件であるサイバーエッセンシャルズ認証を維持するため、プリマス大学ではキャンパスネットワークにおける教員と学生のトラフィックのセグメント化を強化する必要がありました。
問題は他にもありました。APを交換する際、多くの大学同様、IT技術者は学生に事前に通知を行ったうえで学生寮の各部屋に入室します。他の多くの大学では、夏季休暇期間を利用してテクノロジーのアップグレードを実施していますが、プリマス大学ではその期間に、学生寮を旅行者に貸し出しています。そのため、迅速にアップグレードを行う必要がありました。
容易な設置とセグメント化されたセキュリティによる全面的な変革
プリマス大学では、ネットワークベンダーの選定で大きく方向転換し、インテリジェントでAIドリブンのJuniper® Mist™ネットワークを導入しました。ジュニパーのAPとスイッチは、Mist AI™ドリブンのJuniper Mistクラウドに接続され、学生、教員、職員とそれぞれのデバイスに対し、最適化されたネットワークエクスペリエンスを提供します。
ジュニパーにより、プリマス大学キャンパスのコアネットワークの効率性、柔軟性、拡張性が向上しました。プリマス大学では、ジュニパーEXシリーズスイッチ、およびEVPN-VXLANを基盤とするキャンパスファブリックにより、一貫したセキュリティポリシー適用とトラフィックのセグメント化が可能な、拡張性に優れたセキュアなネットワークを実現し、サイバーエッセンシャルズの要件を満たすことができました。
Juniper Mist Wi-Fi AssuranceおよびWired Assuranceにより、接続のエクスペリエンスが継続的に最適化され、ネットワークの運用が自動化されます。ITスタッフは仮想ネットワークアシスタント「Marvis」を使用し、事前対応で問題を特定し、解決できます。たとえば、プリマス大学がジュニパーの無線をテストしていたときに、大学のネットワークでサポートされていなかったIPv6をクライアントVPNが誤って使用していることをMarvisが突き止めました。
展開を加速させ、ネットワーク可視化を実現するAIと自動化
ネットワークの更新は、学生寮から開始され、キャンパス全体へと拡張されました。夏の旅行シーズンに旅行客を迎える前に学生寮でのWi-Fi 6の展開を加速させるため、ITチームはJuniper Mistダッシュボードのテンプレートを使用してネットワークを設定しました。設置チームは、サイトでジュニパーのモバイルアプリを使用して、APのQRコードをスキャンしました。それにより、APが自動的に登録され、フロアプランマップ上の位置がマッピングされました。
プリマス大学は、3週間で900台以上のAPを交換できました。当初、ケーブル敷設業者には1日あたり50台の設置を依頼していましたが、1台のAPを15分で設置できることがわかり、展開が加速しました。その他のメリットとして、ジュニパーのAPは既存のAPブラケットに取り付けられるため、展開にかかる時間をさらに短縮できました。
また同大学は、今日のモバイルファーストのライフスタイルに対応できるよう、ネットワークのサイズを適正化することができました。スイッチの数、そして最終的に消費電力を減らすことで、持続可能性の目標の達成にも役立ちます。パンデミック以前、同大学のネットワークには、有線で12,000台、無線で8,000台のデバイスが接続していました。現在は、Wi-Fiの利用が拡大して有線ネットワークの利用が減少したため、この比率が逆転し、ITチームが状況に応じて調整を行っています。
2023年8月公開