MX960の冗長性
完全に構成されたルーターは、単一障害点の発生によりシステム全体に障害が発生しなけするように設計されています。完全に構成されたルーターだけが、完全な冗長性を提供します。その他すべての構成では、部分的な冗長性が実現されています。次の主要なハードウェア コンポーネントは冗長構成されています。
ホスト サブシステム :ホスト サブシステムは、ホスト サブシステムルーティング エンジンとSCBで構成されています。ルーターには、1 つまたは 2 つのホスト サブシステムを使用できます。2 つのホスト サブシステムがインストールされている場合、1 つはプライマリとして、もう一方はバックアップとして機能します。プライマリ ホスト サブシステム(またはいずれかのコンポーネント)に障害が発生した場合、バックアップをプライマリとして引き継ぐ可能性があります。動作するには、各ホスト サブシステムに SCB ルーティング エンジン直接インストールする必要があります。
電源:通常の容量の AC 電源を使用する AC 構成では、フル構成のルーターに電源を供給するために少なくとも 3 つの電源が必要です。すべての AC 電源が負荷を等しく共有します。4 つ目の電源を追加すると、完全な電力冗長化が実現します。冗長構成で 1 つの電源装置に障害が発生した場合、残りの 3 つの電源はフル電力を提供します。DC 構成では、フル構成のルーターに電源を供給するために、大容量電源、大容量第 2 世代 AC 電源、高電圧第 2 世代ユニバーサル(HVAC または HVDC)電源を使用した AC 構成の 2 つの電源が必要です。1 つの電源装置がルーター内のコンポーネントのおよそ半分をサポートし、もう一方の電源装置が残りのコンポーネントをサポートします。2 つの電源が追加された場合、完全な電力冗長化が実現します。1 つの電源に障害が発生すると、残りの電源がルーターにフル電力を供給します。
冷却システム:冷却システムには冗長構成のコンポーネントが、ホスト サブシステムによって制御されています。ファンに障害が発生すると、ホスト サブシステムは残りのファンの速度を上げ、無期限にルーターに十分な冷却を提供します。