AIネイティブネットワーク、アバディーン市の学習者2万3,500人の学習を向上

アバディーン市の住民は、息をのむような美しい自然とペースの速い都会生活の両方を楽しんでいます。北海と国立公園に囲まれたスコットランドで3番目に大きな都市であり、新しい企業や住民を惹きつけています。

その発展のペースを維持するために、市議会はデジタル学習を通じて学校を変革しています。IT運用を合理化しつつ、優れた学習エクスペリエンスを学生、教員、スタッフに確実に提供するため、アバディーン市はジュニパーのAIネイティブネットワーキングプラットフォームを活用しています。

概要


会社名 Aberdeen City Council
業界 政府機関および非営利団体
使用製品 Wireless Access PointsEXシリーズWireless(Wi-Fi)AssuranceWired AssuranceMarvis VNA
地域 EMEA
アバディーン市議会のヒーロー
お客様企業の導入事例の概要

100%

当社のサービスデスクに寄せられる、ネットワーク関連トラブルチケットが削減された割合

2倍

Wi-Fiカバレッジと容量の向上(旧機器使用時と比較しても電力使用量の増加なし)

30

小学校に新しいジュニパースイッチとWi-Fiを導入するために必要となった稼働停止時間(分)

31,000人

ジュニパーネットワークスを利用する学習者、教育者、スタッフの数

課題

一人一台のデバイスという目標に対応

すべての学生にモバイルデバイス1台とWi-Fi接続を提供することを国が目標に掲げたことから、アバディーン市議会はネットワークの更新に踏み切りました。学校の無線ネットワークは旧式であり、2万6,500人の生徒の1対1学習を支えるには、容量もカバレッジも不足していました。

「レガシーネットワークに接続するデバイスの数を増やすと、生徒、スタッフそしてITチームにとって課題が生まれるであろうことは分かっていました」と、市議会のインフラストラクチャアーキテクトであるイアン・ピルビーム-コーンフィールド氏は述べています。「Wi-Fi 6/6Eに移行して、デバイス密度を高め、クラウドファーストとAIOpsアプローチを採用して、ネットワーク運用を簡素化したいと考えていました。」

ITチームはまた、セキュリティを強化したいとも考えており、学校から提供されるデバイスと個人のデバイスの両方でゼロトラストネットワークによるアクセス制御を実施し、ServiceNowなどの他のアプリとも統合させて、運用をさらに合理化させたいと考えていました。有線と無線のネットワークの適合性を判断するために、広範な評価とテストを実施しました。

Aberdeen City Council Challenge
ソリューション

AIネイティブネットワークが一貫したパフォーマンスを実現

アバディーン市議会は、市内にある67の学校と75社の企業サイトで優れたデジタルエクスペリエンスを実現するために、業界をリードするAI for IT Operations(AIOps)を提供する能力を評価し、ジュニパーのAIネイティブネットワーキングプラットフォームを採用しました。ジュニパーのAIネイティブネットワーキングプラットフォームは、マイクロサービスクラウドで9年以上の強化学習により、あらゆる接続で優れたパフォーマンスを発揮します。

教室や校舎に対しては、Juniper AP34無線アクセスポイントが高性能なWi-Fi 6/6Eを提供し、屋外に対しては、Juniper AP45無線アクセスポイントが高速かつ信頼性の高い接続を提供します。コアおよびアクセススイッチには、ジュニパーEX4650、EX4400、EX4100スイッチを採用しました。Juniper Mist Access Assuranceは、学校支給のデバイス、BYODデバイス、ゲストデバイスに、ゼロトラストのネットワークアクセス制御を実装します。仮想ネットワークアシスタント「Marvis」からは、インサイトと自動化されたアクションが提供され、トラブルシューティングと運用が迅速化されます。

ITチームは、Juniper Mist Cloudを使用して、キャンパスファブリックのオンボーディング、設定、管理を行いました。自動化により、ITチームは、わずか30分というスピードで、新しいジュニパーのWi-Fiに移行できました。「ジュニパーのゼロタッチプロビジョニングにより、ダウンタイムを最小限に抑えることができました」とチームは述べています。

Aberdeen City Council Solution
成果

最初から、いつでも100%の接続を維持

教職員は、教室にいるすべての生徒が、デジタル学習にアクセスする際に、高速かつ信頼性の高いWi-Fiをにアクセスできていることにすぐに気付きました。 以前は、同時にノートパソコンを接続できるのは、ほんの数人の生徒だけでした。「ある教師は、教室から飛び出してきて、すべての生徒が同時に接続された!と手を振り上げて喜んでいました」とピルビーム-コーンフィールド氏は述べています。

IT運用エクスペリエンスが変革されました。包括的なAIOpsが運用を簡素化し、ネットワーク、アプリ、デバイスのパフォーマンスの可視性を向上させます。「Marvisは、ユーザーが影響を受ける前に問題を特定して解決するのに非常に役立ちます」と同氏は述べています。

ITチームは、ジュニパーネットワークとServiceNowを統合して、スイッチのファームウェアアップグレードを自動化することで、変更管理プロセスを合理化し、何時間もかかる作業を数分に短縮することを計画しています。

持続可能性の面でも、成功しました。アクセスポイント(AP)の数が2倍になり、スイッチの容量が増加したにも関わらず、電力使用量は減少しました。「ジュニパーを採用したことで、APの数は2倍になったにもかかわらず、使用電力量が削減されました」と同氏は言います。

また、このようにも述べています。「ジュニパーによって得られた現在のメリット、そして今後得られるであろうメリットに非常にワクワクしています。ジュニパーがもたらす数多くのイノベーションを目撃しています。」

Aberdeen City Council Outcome
「ジュニパーのAIネイティブネットワークがあることで、ITチームは都市のイノベーションに専念することができるようになり、ネットワーク管理にかかる時間を短縮できます。」
イアン・ピルビーム-コーンフィールド氏 インフラストラクチャアーキテクト、アバディーン市議会

2024年6月公開

画像著作権:アバディーン市議会