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ブリッジとVLAN

スイッチ上のブリッジングとVLANについて

ネットワーク スイッチは、レイヤー2ブリッジング プロトコルを使用してLANのトポロジーを検出し、LAN上の宛先へトラフィックを転送します。このトピックでは、ブリッジングとVLANに関する次の概念について説明します:

注:

VPLSをサポートするイーサネット、高速イーサネット、Tri-Rateイーサネット銅線、ギガビット イーサネット、10ギガビット イーサネット、およびアグリゲート イーサネット インターフェイスの場合、Junos OSはイーサネット インターフェイスを複数の論理インターフェイスにチャネライズするためのIEEE 802.1Q規格のサブセットをサポートします。これにより、多数のホストを同じギガビット イーサネット スイッチに接続できますが、同じルーティングまたはブリッジング ドメインには接続できません。

VLANを使用するメリット

VLANには、トラフィックを削減してネットワークを高速化するだけでなく、次のようなメリットもあります。

  • VLANは、これまでLAN設定のルーターが提供してきたセグメンテーション サービスを提供することで、ハードウェア機器コストを削減します。

  • VLANに結合されたパケットを確実に識別し、異なるドメインに分類できます。ネットワークの各部分にブロードキャストを含めることで、ネットワーク リソースを解放できます。たとえばDHCPサーバーがスイッチに接続されており、そのプレゼンスのブロードキャストを開始すると、VLANを使用してネットワークを分割することで一部のホストによるアクセスを阻止できます。

  • セキュリティ面では、VLANは単一のIPサブネットワークにより識別されるため、きめ細かいネットワーク制御が可能です。VLANを通過するすべての入出力パケットには、必ず該当するVLANのVLAN IDがタグ付けされます。パケットのVLAN IDは変更できないため、認識が容易になります。(ELSをサポートしていないJunos OSを実行するスイッチでは、IDのデフォルト値である1をVLAN IDに使用しないことをお勧めします。)

  • VLAN はホストの移動に素早く反応しますが、これはパケットの永続的 VLAN タグにも起因します。

  • イーサネットLANでは、すべてのネットワーク ノードが同じネットワークに物理的に接続されている必要があります。VLAN では、ノードの物理的位置は重要ではなく、部門や業務内容、ネットワーク ノードのタイプ、物理的位置など、組織にとって意味のある方法でネットワーク デバイスをグループ化できます。

VLANの歴史

もともと、イーサネットLANは主にテキストを伝送する小規模でシンプルなネットワーク用に設計されました。しかし、LANが伝送するデータのタイプは時間が経つにつれて音声、グラフィック、映像が含まれるようになりました。伝送速度の高速化もあり、やがてこのように複雑なデータは元のイーサネットLANの設計には過大な負荷になりました。複数のパケット コリジョンが、大規模LANの速度を大幅に低下させるようになりました。

IEEE 802.1D-2004 標準は、透過ブリッジング(一般的には単にブリッジングと呼ばれる)の概念を定義することで、より高次のデータおよび送信要件に対処するようイーサネット LAN の進化を促しました。ブリッジングは、単一の物理LAN(現在は単一ブロードキャスト ドメインと呼ばれています)を2個以上の仮想LAN(VLAN)に分割します。各VLANは、個別のブロードキャスト ドメインを形成するためにグループ化されたいくつかのLANノードの集合体です。

機能または組織によりVLANが論理的にグループ化されると、データ トラフィックの大部分がVLAN内にとどまります。これにより、すべてのトラフィックをLAN上の全ノードに転送する必要がなくなるため、LANの負荷が緩和されます。VLANは、まずそのVLAN内でパケットを送信するため、LAN全体で送信されるパケット数が減少します。発信元と宛先が同じVLANにあるパケットはローカルVLAN内でのみ転送されるため、ローカルVLAN宛ではないパケットだけが他のブロードキャスト ドメインに転送されます。こうして、ブリッジングおよびVLANはLAN全体を流れるトラフィックの量を制限し、LAN内およびVLAN全体で発生するコリジョン数とパケット再送回数を削減します。

VLANトラフィックのブリッジングの仕組み

IEEE 802.1D-2004規格の目的は、トラフィックを削減してイーサネットの伝送コリジョンの可能性を低減することであったため、情報を再利用するためのシステムが導入されました。スイッチは、フレームがノードに送信されるたびに場所確認プロセスを実行するのではなく、透過ブリッジング プロトコルを使用して既知のノードの場所を記録できます。パケットがノードに送信されると、宛先ノードの場所はイーサネット スイッチング テーブルと呼ばれるアドレスルックアップ テーブルに格納されます。パケットを送信する前に、ブリッジングを使用するスイッチがスイッチング テーブルを調べて、そのノードの場所が記録されていないか確認します。ノードの場所がわかっている場合、フレームはそのノードに直接送信されます。

透過ブリッジングは、5つのメカニズムを使用して、スイッチ上でイーサネット スイッチング テーブルを作成および維持します。

  • 内容

  • フォワーディング

  • フラッディング

  • フィルタリング

  • エージング

LANおよびVLANで使用される主なブリッジング メカニズムはラーニングです。スイッチが初めてイーサネットLANまたはVLANに接続されるとき、ネットワーク上の他のノードに関する情報はありません。パケットが送信されると、スイッチは送信ノードに埋め込まれた MAC アドレスを学習し、宛先ノードでトラフィックが受信されたインターフェイス(またはポート)と、アドレスが学習された時間という 2 つの情報とともに、イーサネット スイッチング テーブルに保存します。

ラーニングにより、スイッチは転送できるようになります。イーサネット スイッチング テーブルを参照して、フレームの宛先 MAC アドレスがすでにテーブルに含まれているかどうかを確認することで、スイッチは既知の MAC アドレスにパケットを転送する際の時間とリソースを節約します。イーサネット スイッチング テーブルにアドレス エントリーがまったく含まれていない場合、スイッチはフラッディングを使用してアドレスを学習します。

フラッディングは、イーサネット スイッチング テーブルを使用せずに、特定の宛先MACアドレスを検出します。スイッチでトラフィックが発生したときに、まだイーサネット スイッチング テーブルに宛先MACアドレスが格納されていない場合、スイッチはまずトラフィックをVLAN内にある他のすべてのインターフェイスに大量のトラフィックを送信します。大量のトラフィックを受信した宛先ノードは、確認パケットをスイッチに返送してノードのMACアドレスを学習し、そのアドレスをイーサネット スイッチング テーブルに追加できます。

フィルタリングは第4のブリッジ メカニズムで、可能な限りブロードキャスト トラフィックをローカルVLANに制限する方法です。イーサネット スイッチング テーブルのエントリー数が増加すると、スイッチは VLAN とより大きな LAN の全体像を徐々に組み立てて、どのノードがローカル VLAN にあり、どのノードが他のネットワーク セグメントにあるかを学習します。スイッチは、この情報を使用してトラフィックをフィルタリングします。特に送信元と宛先のMACアドレスがローカルVLANにあるトラフィックでは、スイッチがこのトラフィックを他のネットワーク セグメントに転送することをフィルタリングにより防止できます。

イーサネット スイッチング テーブルのエントリーを最新の状態に保つために、スイッチは第五のブリッジング メカニズムであるエージングを使用します。エージングは、イーサネット スイッチング テーブルのエントリーにタイムスタンプが含まれている理由です。スイッチは、MACアドレスからのトラフィックを検出するたびにタイムスタンプを更新します。スイッチのタイマーは定期的にタイムスタンプを確認し、ユーザーが設定した値よりも古い場合は、スイッチがノードのMACアドレスをイーサネット スイッチング テーブルから削除します。このエージング プロセスにより、最終的には使用できないネットワーク ノードがイーサネット スイッチング テーブルからフラッシュされます。

タグ付きまたはタグなしのパケット

イーサネットLANが複数のVLANに分割されている場合、各VLANは固有の802.1Q IDにより識別されます。使用可能なVLANとVLAN IDの数は次のとおりです。

  • ELSソフトウェアを実行しているスイッチでは、VLAN ID 1~4094を使用して4093個のVLANを設定できます。ただし、VLAN ID 0と4095はJunos OSにより予約されているため、割り当てることはできません。

  • 非ELSソフトウェアを実行しているスイッチでは、VLAN ID 1~4094を4091個のVLANを設定できます。

イーサネット パケットには、伝送対象のプロトコルを識別するTPID(タグ プロトコル識別子)EtherTypeフィールドが含まれています。VLAN内のデバイスがパケットを生成すると、このフィールドにはパケットがVLANタグ付きパケットであることを示す0x8100の値が含まれます。パケットには、固有の802.1Q IDを含むVLAN IDフィールドもあります。これは、パケットが属するVLANを識別します。

Junos OS スイッチでは、スイッチ上のQ-in-QのTPID値で0x9100をサポートしています。ELS(拡張レイヤー2ソフトウェア)設定スタイルに未対応のEXシリーズ スイッチも、TPID EtherType値の0x8100に加えて、0x88a8(プロバイダ ブリッジングおよび最短パス ブリッジング)と0x9100(Q-in-Q)の値をサポートしています。

1つのVLANのみ持つシンプルなネットワークでは、すべてのパケットにデフォルトの802.1Qタグが含まれています。これは、パケットをタグ付きとしてマークしない唯一のVLANメンバーシップです。これらのパケットはタグなしパケットです。

注:

NFX150デバイスでQ-in-Qトンネリングはサポートされていません。

スイッチのインターフェイス モード - アクセス、トランク、またはタグ付きアクセス

スイッチ上のポートまたはインターフェイスは、次の3つのモードのいずれかで動作します。

  • アクセス モード

  • トランク モード

  • タグ付きアクセス モード

アクセス モード

アクセス モードのインターフェイスは、デスクトップ コンピュータ、IP電話、プリンター、ファイル サーバー、セキュリティ カメラなど、1個のネットワーク デバイスに1個のスイッチを接続します。アクセス インターフェイスは、タグなしパケットのみ受け入れます。

デフォルトでは、ELS未対応のJunos OSを実行し、工場出荷時のデフォルト設定を使用するスイッチを起動した場合、またはこのようなスイッチを起動してポート モードを明示的に設定しない場合、スイッチ上のすべてのインターフェイスがアクセスモードになり、名前がdefaultのVLANからタグなしパケットのみ受け入れます。defaultの代わりに別のVLANを設定して使用することもできます。

ELSをサポートするスイッチでは、名前がdefaultのVLANはサポートされていません。そのようなスイッチでは、シンプルなネットワークでブロードキャスト ドメインを1個だけにする場合でも、1個以上のVLANを明示的に設定する必要があります。インターフェイスをVLANに割り当てると、インターフェイスはアクセス モードで機能します。

どちらのタイプのソフトウェアも実行するスイッチでは、ユーザーが設定したVLANからタグなしパケットを受信するようにトランク ポートまたはインターフェイスを設定できます。この概念(ネイティブVLAN)について、詳しくはトランク モードとネイティブVLANを参照してください。

トランク モード

トランク モード インターフェイスは通常、スイッチ同士を接続するために使用します。スイッチ間で送信されたトラフィックは複数のVLANからのパケットで構成され、それらのパケットは多重化することで同じ物理接続を介して送信できるようになります。トランク インターフェイスは、通常、タグ付きのパケットのみを受け入れ、VLAN ID タグを使用してパケットの VLAN 送信元と VLAN 送信先の両方を決定します。

ELS未対応のソフトウェアを実行するスイッチでは、ポートに追加の設定を行わない限り、トランク ポートでタグなしパケットは認識されません。

ELS対応Junos OSを実行するスイッチでは、トランク ポートがタグなし制御パケットを認識してLACP(リンク アグリゲーション制御プロトコル)やLLDP(リンク レイヤー検出プロトコル)などのプロトコルに対応します。ただしトランク ポートは、追加設定を行わなければタグなしデータ パケットを認識しません。

注:

NFX150デバイスでLACPはサポートされていません。

実行するソフトウェアのタイプにかかわらず、スイッチ上のトランク ポートでタグなしパケットを認識させる稀なケースでは、トランク ポート上にある1つのVLANをネイティブVLANとして設定する必要があります。ネイティブVPNの詳細については、トランク モードとネイティブVLANを参照してください。

トランク モードとネイティブVLAN

ELS未対応のJunos OSを実行するスイッチでは、トランクポートがVLAN タグを含まないパケット(タグなしパケット)を認識することはありません。ELS対応のJunos OSを実行するスイッチでは、トランク ポートはタグなし制御パケットを認識しますが、タグなしデータ パケットは認識しません。ネイティブVLANが設定されている場合、通常はトランク ポートが認識しないタグなしパケットがトランク インターフェイスを介して送信されます。パケットがアクセス モードでIP電話やプリンターなどのデバイスからスイッチに渡される状況で、これらのパケットをスイッチからトランク ポート経由で送信する必要がある場合、ネイティブVLANモードを使用します。VLAN IDを設定してネイティブVLANを作成し、トランク ポートがネイティブVLANのメンバーであることを指定します。

その後、スイッチのトランク ポートは、それらのパケットを他のタグ付きパケットとは異なる方法で処理します。たとえば、トランク ポートに3つのVLAN(VLAN 10、VLAN 20、VLAN 30)が属し、VLAN 10がネイティブVLANの場合、トランク ポートのもう一方の終端を離れたVLAN 10のパケットには、802.1Qヘッダー(タグ)は含まれません。

ELS未対応のスイッチには、もう1つのネイティブVLANオプションがあります。タグ付けされていないパケットに対し、スイッチの追加とタグの削除ができます。そのためにはまず、エッジ上のデバイスに接続されたポートで、1 つの VLAN をネイティブ VLAN として設定します。次に、デバイスに接続されたポートで、1 つのネイティブ VLAN に VLAN ID タグを割り当てます。最後に、VLAN ID をトランク ポートに追加します。これで、スイッチがタグなしパケットを受信すると、指定された ID を追加し、その VLAN を受け入れるように設定されたトランクポートでタグ付きパケットを送受信するようになります。

タグ付きアクセス モード

ELS設定スタイルに未対応のJunos OSを実行するスイッチだけが、タグ付きアクセス モードをサポートしています。タグ付きアクセス モードは、クラウド コンピューティング、特に仮想マシンや仮想コンピューターなどのシナリオに対応します。1 台の物理サーバーに複数の仮想マシンを実装できるため、1 台のサーバーによって生成されるパケットには、そのサーバー上のさまざまな仮想マシンからの VLAN パケットのアグリゲーションが含まれる場合があります。このような状況に対応するために、タグ付きアクセス モードは、パケットの宛先アドレスがそのダウンストリーム ポートで学習された場合に、同じダウンストリーム ポート上の物理サーバーにパケットを戻します。宛先がまだ学習されていない場合、パケットはダウンストリーム ポートの物理サーバーにも戻されます。そのため、3 つ目のインターフェイス モード、タグ付きアクセスには、アクセス モードとトランク モードの特性があります。

  • アクセス モードと同様に、タグ付きアクセス モードはスイッチをアクセス レイヤー デバイスに接続します。アクセス モードとは異なり、タグ付きアクセス モードはVLANタグ付きパケットを受信できます。

  • トランク モードと同様に、タグ付きアクセス モードは複数のVLANからVLANタグ付きパケットを受信します。コア/ディストリビューション レイヤーで接続されるトランク ポート インターフェイスとは異なり、タグ付きアクセス ポート インターフェイスはアクセス レイヤーでデバイスを接続します。

    トランク モードと同様に、タグ付きアクセスモードもネイティブVLANをサポートします。

    注:

    制御パケットがダウンストリームのポートに反映されることはありません。

スイッチ当たりの最大VLANおよびVLANメンバー

QFX10000スイッチのJunos OSリリース17.3以降、統合型ルーティングおよびブリッジング インターフェイスおよびアグリゲート イーサネット インターフェイスのvmembers数は256kに増加しました。

1台のスイッチでサポートされるVLAN数はスイッチごとに異なります。1台のスイッチで許容されるVLANの最大数を指定するには、設定モード コマンドset vlans vlan-name vlan-id ?を使用します。VLAN を作成する際には特定の ID 番号を割り当てる必要があるため、この VLAN 制限を超えることはできません。番号の 1 つを上書きすることはできますが、制限を超えることはできません。

ただし、スイッチに対して推奨されるVLANメンバーの最大数を超えることは可能です。

ELS設定スタイルに未対応のJunos OSを実行するスイッチでは、スイッチで許容されるVLANメンバーの最大数は、スイッチがサポートするVLAN最大数の8倍(vmember制限 = 最大vlan * 8)です。スイッチの設定が推奨されるVLANメンバーの最大数を超える場合、設定しようとすると警告メッセージが表示されます。警告にかかわらず設定を試みた場合は設定できますが、メモリ割り当てエラーによりイーサネット スイッチング プロセス(eswd)で障害が発生する危険性があります。

ELS対応のJunos OSを実行するスイッチのほとんどにおいて、スイッチで許容されるVLANメンバーの最大数は、スイッチがサポートするVLAN最大数の24倍(vmember制限 = 最大vlan * 24)です。スイッチの設定が推奨されるVLANメンバーの最大数を超える場合、システム ログ(syslog)に警告メッセージが表示されます。

ELS対応のJunos OSを実行するEXシリーズ スイッチでは、スイッチで許容されるVLANメンバーの最大数は次のようになります。

  • EX4300—スイッチがサポートするVLANの最大数の24倍(vmember制限値=vlan max*24)

  • EX3400—スイッチがサポートするVLANの最大数の16倍(vmember制限値=vlan max*16)

  • EX2300—スイッチがサポートするVLANの最大数の8倍(vmember制限値=vlan max*8)

QFabricシステムでは、1つのネットワーク ノード グループ、サーバー ノード グループ、または冗長サーバー ノード グループで最大131,008のVLANメンバー(vmembers)をサポートします。vmembers数は、VLANの最大数に32を乗じて計算します。

たとえば、4,000のVLANをサポートするために必要なインターフェイスの数を計算するには、vmemberの最大数(128,000)を設定済みVLANの数(4,000)で割ります。この場合、32のインターフェイスが必要になります。

ネットワーク ノード グループとサーバー ノード グループでは、複数のインターフェイスをまたいでLAG(リンク アグリゲーション グループ)を設定できます。それぞれのLAGおよびVLANの組み合わせは、vmemberと見なされます。

注:

NFX150デバイスでLAGはサポートされていません。

バーチャル シャーシ ファブリックは、最大512,000のvmembers をサポートします。vmemberの数は、VLANの数と各VLANで設定されているインターフェイスの数に基づきます。

ほとんどのスイッチでデフォルトVLANが設定済み

ELS設定スタイル未対応のJunos OSを実行している一部のスイッチは、パケットへのタグ付けはせず、タグなしパケットに対してのみ動作するdefaultという名前のVLANを使用して事前に設定されています。このようなスイッチにおいて、各インターフェイスは既にdefaultという名前のVLANに属しており、追加でVLANを設定してトラフィックを割り当てない限り、すべてのトラフィックがこのVLANを使用します。

ELS設定スタイル対応のJunos OSを実行するEXシリーズ スイッチは、デフォルトVLANをサポートしていません。ELS 構成スタイルをサポートしていない Junos OS を搭載した以下の EX シリーズ スイッチは、 defaultや他の VLAN に所属するように事前構成されていません。

  • EX8200スイッチやEX6200スイッチなどのモジュラー式スイッチ

  • バーチャル シャーシの一部であるスイッチ

これらのスイッチが事前設定されていないのは、両方の状況における物理的な設定が柔軟だからです。ライン カードがEX8200スイッチとEX6200スイッチのどちらに挿入されたかを把握する方法はありません。どのスイッチがバーチャル シャーシに含まれているかを知る方法もありません。このような2つの場合におけるスイッチ インターフェイスは、まずイーサネット スイッチング インターフェイスとして定義する必要があります。インターフェイスがイーサネット スイッチング インターフェイスとして定義されると、デフォルトVLANが? helpおよび他のコマンドからの出力に表示されます。

注:

ジュニパーネットワークスEX4500イーサネット スイッチ、EX4200イーサネット スイッチ、EX3300イーサネット スイッチ、QFX3500またはQFX3600スイッチが、バーチャル シャーシの設定で他のスイッチと相互接続されている場合、設定メンバーとして含まれる各すいっちはメンバーIDで識別されます。このメンバーIDは、FPCのスロット番号として機能します。バーチャル シャーシの設定用にインターフェイスを設定する場合は、適切なメンバーID(0~9)をインターフェイス名のスロット要素として指定します。FPC 0はイーサネットスイッチング ファミリーの一部として設定されているため、バーチャル シャーシの設定における工場出荷時のデフォルト設定には、デフォルトVLANメンバーとしてFPC 0が含まれています。デフォルトVLANにFPC 1~FPC 9を含めるには、それらのインターフェイス設定にイーサネットスイッチング ファミリーを追加します。

注:

NFX150デバイスにデフォルトVLANは設定できません。

VLANへのトラフィックの割り当て

トラフィックのインターフェイス ポート、またはトラフィック送信デバイスのMACアドレスを参照することで、任意のスイッチ上のトラフィックを特定のVLANに割り当てることができます。

注:

同一の物理インターフェイス上に設定された2つの論理インターフェイスは、同一のVLANにマップできません。

インターフェイス ポートのソースに応じたVLANトラフィックの割り当て

多くの場合、この方法はトラフィックをVLANに割り当てるために使用されます。ここでは、特定のスイッチ インターフェイスで受信したすべてのトラフィックが特定のVLANに割り当てられるように指定します。このVLANの割り当ては、VLAN番号(VLAN ID)を使用するか、VLAN名(後でスイッチが数字のVLAN IDに変換)を使用して、スイッチ設定時に設定します。これは最も一般的に使用される方法であるため、単にVLANの作成とも呼ばれています。

送信元MACアドレスに応じたVLANトラフィックの割り当て

この場合、特定のMACアドレスから受信したすべてのトラフィックは、スイッチ上の特定のエグレス インターフェイス(ネクスト ホップ)に転送されます。MAC ベースのVLANは、静的(一度に1つずつ設定されるMACアドレス)または動的(RADIUS サーバーを使用して設定)のいずれかです。

ELS対応スイッチ上で静的なMACベースのVLANを設定するには、イーサネット スイッチング テーブルへの静的Macアドレス エントリーの追加を参照してください。ELS未対応のスイッチ上で静的なMACベースのVLANを設定するには、イーサネット スイッチング テーブルへの静的Macアドレス エントリーの追加を参照してください。

802.1X認証を使用してエンド デバイスを認証し、RADIUSサーバー上で設定された動的VLANへのアクセスを許可する方法について、詳しくはRADIUS属性を使用した動的VLANの割り当てについてを参照してください。オプションでこの機能を実装して、VLANトラフィックの手動割り当てを自動RADIUSサーバー データベースにオフロードできます。

VLANトラフィックの転送

VLAN 内のトラフィックを転送するために、スイッチは IEEE 802.1Q スパニングツリー プロトコルなどのレイヤー 2 転送プロトコルを使用します。

2 つの VLAN 間でトラフィックを転送するために、スイッチはスタティック ルーティング、OSPF、RIP などの標準的なレイヤー 3 ルーティング プロトコルを使用します。レイヤー 2 ブリッジング プロトコルをサポートする同じインターフェイスで、レイヤー 3 ルーティング プロトコルもサポートしており、マルチレイヤー スイッチングが提供されます。

トラフィックをアクセス ポート上の単一デバイスからスイッチへ通過させ、それらのパケットをトランク ポートに通貨させるには、トランク モードで説明したネイティブ モード設定を使用します。

VLANと統合型ルーティングおよびブリッジング インターフェイスまたはルーテッドVLANインターフェイスとの通信

従来、スイッチは同じブロードキャスト ドメイン(VLAN)の一部であるホストにトラフィックを送信していましたが、ブロードキャスト ドメイン間でトラフィックをルーティングするためにルーターが必要でした。また、トラフィック エンジニアリングなど、他のレイヤー3機能を実行するのはルーターだけでした。

ELS設定スタイル対応のJunos OSを実行するスイッチは、irbという名前のIRB(統合型ルーティングおよびブリッジング)インターフェイスを使用して、VLAN間のルーティング機能を実行します。一方、ELS未対応のJunos OSを実行するスイッチは、vlanという名前のRVI(ルーテッドVLANインターフェイス)を使用してこれらの機能を実行します。これらのインターフェイスは、MACアドレスとIPアドレスの両方を検出してレイヤー3インターフェイスにデータをルーティングするため、多くの場合でスイッチとルーターの両方を用意する必要がありません。

VPLSポート

タイプ vpls の専用ルーティング インスタンスの代わりに、仮想スイッチ内に VPLS ポートを構成することで、仮想スイッチ内のレイヤー 2 VLAN の論理インターフェイスが VPLS ルーティング インスタンスのトラフィックを処理できるようになります。レイヤー 2 トランク インターフェイスで受信したパケットは、同じ VLAN 識別子を持つ VLAN 内で転送されます。

拡張レイヤー2サポートでスイッチ上のVLANの構成

スイッチは、VLANを使用して、独自のブロードキャストドメインを持つネットワークノードの論理グループを作成します。VLANを使用し、LAN全体のトラフィックフローを制限し、コリジョンとパケット再送回数を削減することができます。

注:

このタスクは、拡張レイヤー2ソフトウェア(ELS)構成スタイルをサポートします。ELSの詳細については、「拡張レイヤー2ソフトウェアCLIの使用」を参照してください。ご使用のスイッチがELSをサポートしていないソフトウェアを実行している場合、スイッチ上のVLANの構成を参照してください。

注:

Junos OS Release 17.1R3以降、QFX10000スイッチでは、family ethernet-switchingflexible-vlan-tagging両方でインターフェイスを設定することはできません。この設定はサポートされていないため、この設定を試みた場合警告が発行されます。

注:

同一の物理インターフェイス上に設定された2つの論理インターフェイスは、同一のVLANにマップできません。

VLAN上のエンドポイントごとに、対応するインターフェイスで以下のVLANパラメーターを設定します。

  1. VLANの説明を指定します。
  2. VLANに固有の名前を指定します。
    注:

    ELS設定スタイル対応のJunos OSを実行するスイッチは、デフォルトVLANをサポートしていません。そのようなスイッチでは、シンプルなネットワークでブロードキャスト ドメインを1個だけにする場合でも、1個以上のVLANを明示的に設定する必要があります。

    注:

    Junos OS Release 14.1X53-D46以前を実行しているQFX5100スイッチでは、VLANの下にインターフェイスを設定し、VLANの名前を指定しない場合、システムはコミットエラーを発行しません。

  3. VLANのサブネットを作成します。
    注:

    NFX150デバイスでfamily inetオプションはサポートされていません。

  4. VLANのVLANタグIDまたはVLAN IDリストを設定します。

    または

  5. 受信パケットまたは発信パケットに適用するVLANファイアウォールフィルターを指定します。

VLANの設定

VLANには、レイヤー2ラーニングと転送に関わる一連の論理インターフェイスを含む必要があります。レイヤー3のIPルーティングもサポートするよう、オプションでVLAN識別子やVLANにレイヤー3インターフェイスを設定することができます。

VLANを有効にするには、以下のステートメントをインクルードします。

VLAN名にスラッシュ(/)の文字を使用することはできません。これを使用すると、設定がコミットされず、エラーが生じます。

noneのステートvlan-idメントに対して、有効なVLAN識別子またはやのallオプションのいずれかを指定できます。

VLANに1つ以上の論理インターフェイスを含めるには、[edit interfaces]階層レベルで設定したイーサネットインターフェイスのinterface-nameを指定します。

注:

最大4096個のアクティブな論理インターフェイスは、VLANに対して、またはレイヤー2ブリッジリングに設定されたVPLS(仮想プライベートLANサービス)インスタンスの各メッシュグループでサポートされます。

各VLANはデフォルトで、レイヤー2転送データベースを維持しますが、これにはVLANに属するポートで受信したパケットから学習したMAC(メディアアクセス制御)が含まれます。レイヤー2の転送特性を変更して、例えば、システム全体またはVLANのMAC学習を無効にし、特定の論理インターフェイスの静的MACアドレスを追加して、システム全体、VLAN、または論理インターフェイスで学習したMACのアドレス数を制限することができます。

また、スパニングツリープロトコルを設定し、転送ループを回避することもできます。

スイッチ上のVLANの設定

スイッチは、VLANを使用して、独自のブロードキャストドメインを持つネットワークノードの論理グループを作成します。VLANを使用し、LAN全体のトラフィックフローを制限し、コリジョンとパケット再送回数を削減することができます。

注:

このタスクでは、ELS(拡張レイヤー 2 ソフトウェア)設定スタイルをサポートしない、 QFXシリーズでJunos OSを使用します。ご使用のスイッチがELSをサポートしているソフトウェアを実行している場合は、拡張レイヤー2サポートでスイッチ上のVLANの構成を参照してください。

VLAN上のエンドポイントごとに、対応するインターフェイスで以下のVLANパラメーターを設定します。

  1. VLANの説明を指定します。
  2. VLANに固有の名前を指定します。
    注:

    QFabricシステムでは、VLANの名前として「default」を設定しないてください。QFabricシステムでは、コミットエラーを生じさせることなく現在のソフトウェアで「default」という名前をVLANで設定およびコミットできますが、機能しません。Junos OS 12.2以降では、「default」の名前が付いたVLANはコミットできません。

  3. VLANのサブネットを作成します。
  4. VLANのVLANタグIDまたはVLAN ID範囲を設定します。

    または

  5. 受信パケットまたは発信パケットに適用するVLANファイアウォールフィルターを指定します。

EX シリーズ スイッチの VLAN の設定

注:

このタスクでは、ELS(拡張レイヤー 2 ソフトウェア)設定スタイルをサポートしない、EX シリーズスイッチでJunos OSを使用します。ご使用のスイッチが、ELS をサポートしているELSをサポートした EX シリーズ スイッチの VLAN の設定 (CLI 手順)を参照してください。ELSの詳細については、「拡張レイヤー2ソフトウェアCLIの使用」を参照してください。

EXシリーズスイッチは、VLANを使用して、独自のブロードキャストドメインを持つネットワークノードの論理グループを作成します。VLAN は、LAN 全体のトラフィック フローを制限し、コリジョンとパケット再送の回数を削減します。

VLAN を作成する理由

VLAN を作成する理由の一例を以下に示します。

  • LAN 上のデバイスが 200 台を超える。

  • LAN 上のブロードキャスト トラフィックが大量。

  • クライアントのグループが、グループのデバイスから送受信されるトラフィックに、平均よりも高いレベルのセキュリティを適用する必要がある。

  • クライアントのグループが、グループのデバイスが受信するブロードキャスト トラフィックが現在よりも減少し、グループ全体のデータ速度が早くなることを要求している。

最小限の手順を使用した VLAN の作成

VLAN を作成するには、2 つの手順が必要です。

  • VLAN を一意に識別します。VLAN に名前または ID(またはその両方)を割り当てることで、これを行います。VLAN 名を割り当てるだけで、Junos OS によって ID が生成されます。

  • 少なくとも 1 つのスイッチ ポート インターフェイスを VLAN での通信に割り当てまする。インターフェイスが異なるスイッチ上にある場合でも、1 つの VLAN 内のすべてのインターフェイスは 1 つのブロードキャスト ドメイン内にあります。インターフェイスの送信トラフィックまたはトラフィックを送信するデバイスの MAC アドレスのいずれかを参照することで、任意のスイッチ上のトラフィックを特定の VLAN に割り当てることができます。

以下の例では、必要な 2 つのステップのみを使用して VLAN を作成します。VLANは employee-vlan という名前で作成されます。その後、その VLAN に 3 つのインターフェイスが割り当てられ、これらのインターフェイス間でトラフィックが送信されます。

注:

この例では、VLANにID番号を割り当てることもできます。要件は、VLAN に一意の ID があることです。

この例では、インターフェイス ge-0/0/1、ge-0/0/2、ge-0/0/3 に接続したすべてのユーザーは相互に通信できますが、このネットワーク内のそれ以外のインターフェイスのユーザーとは通信できません。VLAN 間の通信を設定するには、ルーティングされた VLAN インターフェイス(RVI)を設定する必要があります。スイッチ上でのルーティングされたVLANインターフェイスの設定(CLI 手順)を参照してください。

すべてのオプションを使用したVLANの作成

VLAN を設定するには、次の手順に従います。

  1. 設定モードで、一意の VLAN 名を設定して VLAN を作成します。
  2. VLAN の VLAN タグ ID または VLAN ID 範囲を設定します。(VLAN名を割り当てている場合は、VLAN IDが自動的に割り当てられ、VLANの名前がID番号に関連付けられるため、この操作を行う必要はありません。ただし、ID番号を制御する必要がある場合には、名前とIDの両方を割り当てることができます。)

    または

  3. 少なくとも1つのインターフェイスをVLANに割り当てます。
    注:

    トランク インターフェイスがこのスイッチで設定されているすべての VLAN のメンバーであることを指定することもできます。スイッチで新しい VLAN が設定されると、このトランク インターフェイスは自動的にその VLAN のメンバーになります。

  4. (オプション)サブネットに属するすべてのコンピューターは、IP アドレス内の共通する同じ最上位ビット グループでアドレス指定されているため、VLAN のサブネットを作成します。これにより、IP アドレスで VLAN のメンバーを簡単に識別できます。VLAN のサブネットを作成するには、次の手順に従います。
  5. (オプション)VLAN の説明を指定します。
  6. (オプション)VLAN で許可されたメンバーの最大数を超えないようにするには、エントリーが期限切れになるまで転送テーブルに残ることができる最大時間を指定します。
  7. (オプション)セキュリティ目的で、受信パケットまたは送信パケットに適用する VLAN ファイアウォール フィルターを指定します。
  8. (オプション)会計目的で、このVLANへのアクセス回数を追跡するカウンターを有効にします。
  9. (オプション)バーチャル シャーシの帯域幅管理のため、VLAN Pruning を有効にして、VLAN 上のバーチャル シャーシに入るすべてのブロードキャスト、マルチキャスト、未知のユニキャスト トラフィックはバーチャル シャーシを介した最短パスを使用するようにします。

VLAN の設定ガイドライン

VLANを作成するには、2つの手順が必要になります。VLANを一意に識別し、通信のためVLANに少なくとも1つのスイッチポートインターフェイスを割り当てる必要があります。

VLANを作成した後、VLANに割り当てられたインターフェイスに接続されたすべてのユーザーは、お互いと通信できますが、ネットワーク内の他のインターフェイス上のユーザーと通信することはできません。VLAN 間の通信を設定するには、ルーティングされた VLAN インターフェイス(RVI)を設定する必要があります。RVIを作成するにはスイッチ上でのルーティングされたVLANインターフェイスの設定(CLI 手順)を参照してください。

スイッチごとにサポートされている VLAN の数はスイッチ タイプごとに異なります。1台のスイッチで許容されるVLANの最大数を確認するには、コマンド set vlans id vlan-id ? を使用します。各 VLAN には、作成時に ID 数が割り当てられるため、この VLAN の上限を超えることはできません。ただし、推奨VLANメンバーの最大数は超えることができます。スイッチ上で許可されるVLANメンバーの最大数を特定するには、set vlans id vlan-id ? x 8を使用して取得したVLAN最大数を乗算します。

スイッチ設定が推奨される VLAN メンバーの最大数を超えた場合、設定をコミットしたときに警告メッセージが表示されます。警告を無視してこの設定をコミットした場合、設定は成功しますが、メモリ割り当ての失敗によりイーサネットスイッチプロセス(eswd)がクラッシュするリスクがあります。

注:

EX2300 おyび EX3400 ERPS スイッチにインターフェイス階層の下の名前で VLAN-ID が設定されている場合、コミット エラーが発生します。このエラーを回避するには、スイッチ内でERPSが設定された状態でインターフェイス階層下にあるときに、数字を使用してVLAN-IDを設定します。

例:セキュリティ デバイス上の VLAN の設定

この例では、VLAN を構成する方法を示します。

要件

開始する前に、以下を実行します。

概要

この例では、新しい VLAN を作成してから、その属性を構成します。1 つまたは複数の VLAN を構成して、レイヤー 2 スイッチングを実行できます。レイヤー 2 スイッチング機能に含まれる統合型ルーティングおよびブリッジング(IRB)により、同一インターフェース上でレイヤー 2 スイッチングとレイヤー 3 IP ルーティングがサポートされます。SRX シリーズのファイアウォールは、レイヤー 2 スイッチとして機能し、それぞれが複数のスイッチング ドメインまたはブロードキャスト ドメインを持ち、同じレイヤー 2 ネットワークに参加できます。

設定

手順

CLIクイック構成

この例を迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーして、テキストファイルに貼り付け、改行を削除し、ネットワーク設定に一致させる必要がある詳細情報を変更し、コマンドを [edit] 階層レベルでCLIにコピーアンドペーストして、設定モードから commit を入力します。

ステップバイステップでの手順

次の例では、設定階層のいくつかのレベルに移動する必要があります。その方法の詳細については、CLIユーザー ガイド設定モードにおけるCLIエディターの使用を参照してください。

VLANを設定するには:

  1. ギガビット イーサネット インターフェイスまたは 10 ギガビット イーサネット インターフェイスを、アクセス インターフェースとして構成します。

  2. VLAN にインターフェイスを割り当てるには、論理インターフェイスを unit ステートメントで指定し、メンバーに VLAN 名を指定します。

  3. 一意の VLAN 名を設定し、VLAN ID を構成することで VLAN を作成します。

  4. レイヤー 3 インターフェイスを VLAN でバインドします。

  5. VLAN のブロードキャスト ドメインのサブネットを作成します。

結果

設定モードから、show vlansコマンドを入力して設定を確認します。出力結果に意図した設定内容が表示されない場合は、この例の設定手順を繰り返して設定を修正します。

デバイスの設定が完了したら、設定モードから commit を入力します。

検証

VLAN を検証する

目的

VLAN が構成され、インターフェイスに割り当てられているか検証します。

アクション

動作モードからshow vlansコマンドを入力します。

意味

VLAN が構成され、インターフェイスに割り当てられていることが出力に示されます。

例:ELS をサポートする EX シリーズスイッチの基本的なブリッジングと VLAN を設定する

注:

この例では、ELS(拡張レイヤー 2 ソフトウェア)設定スタイルのサポートにより、EX シリーズ スイッチで Junos OS を使用します。スイッチJunos OSがELSをサポートしていない場合、例:を参照してください。EXシリーズスイッチの基本的なブリッジングとVLANの設定を参照してください。ELS の詳細については、「拡張レイヤー 2 ソフトウェア CLI の使用」を参照してください。

EX シリーズ スイッチは、ブリッジングと VLAN(仮想 LAN)を使用して、LAN 内のネットワーク デバイスを LAN に接続し(デスクトップ コンピューターまたはラップトップ、IP 電話、プリンター、ファイル サーバー、無線アクセスポイントなどの場合)、LAN をより小規模なブロードキャスト ドメインに分割します。

この例では、EX シリーズ スイッチ上で基本的なブリッジングと VLAN を設定する方法について説明します。

要件

この例では、以下のハードウェアとソフトウェアのコンポーネントを使用しています。

  • 1 つの EX シリーズ スイッチ

  • EX シリーズスイッチの Junos OS リリース 13.2X50-D10 以降

ブリッジングとVLANを設定する前に以下のことを実行したか確認してください。

概要とトポロジー

EX シリーズ スイッチは、オフィス LAN またはデータ センター LAN 内のネットワーク デバイスを接続することで、プリンターやファイル サーバーなどの共通リソースの共有を提供し、無線アクセス ポイントから無線デバイスが LAN に接続できるようにします。ブリッジングと VLAN を使用しない場合、イーサネット LAN 上のすべてのデバイスが 1 つのブロードキャスト ドメインに含まれ、すべてのデバイスが LAN 上のすべてのパケットを検知します。ブリッジングは、LAN 上に個別のブロードキャスト ドメインを作成し、VLAN を作成します。これらは、関連するデバイスを独立したネットワーク セグメントにグループ化する独立した論理ネットワークです。VLAN 上のデバイスのグループ化は、デバイスが物理的に LAN 内のどこに配置されているかには依存しません。

EX シリーズ スイッチを使用して LAN 上のネットワーク デバイスを接続するには、ネットワークがシンプルで、この例のようにブロードキャスト ドメインしかないようにする場合でも、少なくとも 1 つの VLAN を明示的に設定する必要があります。また、必要なすべてのインターフェイスを VLAN に割り当てる必要があります。その後、インターフェイスがアクセス モードで機能します。VLAN を設定した後、デスクトップまたはラップトップ コンピューター、IP 電話、ファイル サーバー、プリンター、無線アクセス ポイントなどのアクセス デバイスを接続し、すぐに VLAN に接続し、LAN が稼働します。

この例で使用されるトポロジーは、1 つの EX4300-24P スイッチで構成されており、合計 24 ポートあります。すべてのポートは PoE(パワー オーバー イーサネット)に対応しているため、ポートに接続するデバイスにネットワーク接続と電力の両方を提供します。これらのポートには、Avaya VoIP 電話、無線アクセスポイント、一部の IP カメラ などの PoE を必要とするデバイスを接続できます。(Avaya 電話にはデスクトップ PC を電話に接続できる組み込みハブが組み込まれているため、単一オフィス内のデスクトップと電話ではスイッチ上に 1 つのポートしか必要ありません。)表 1 は、設定例で使用されるトポロジーを詳細に説明します。

表 1: 基本的なブリッジング設定トポロジーのコンポーネント
プロパティ 設定

スイッチ ハードウェア

EX4300-24P スイッチ、24 ギガビット イーサネット ポートあり:この例では、8 個のポートが PoE ポート(ge-0/0/0~ge-0/0/7)として、16 個のポートが非 PoE ポート(ge-0/0/8~ge-0/0/23)として使用されます。

VLAN名

employee-vlan

VLAN ID

10

無線アクセスポイントへの接続(PoE が必要)

ge-0/0/0

Avaya IP 電話への接続—統合されたハブを使用し、電話とデスクトップ PC を単一のポートに接続します(PoE が必要)

ge-0/0/1~ge-0/0/7

デスクトップ PC とラップトップへの直接接続(PoE 不要)

ge-0/0/8~ge-0/0/12

ファイル サーバーへの接続(PoE 不要)

ge-0/0/17 and ge-0/0/18

統合されたプリンター/FAX/コピー機への接続(PoE 不要)

ge-0/0/19~ge-0/0/20

未使用のポート(将来の拡張用)

ge-0/0/13~ge-0/0/16、ge-0/0/21~ge-0/0/23

トポロジー

設定

基本的なブリッジングおよびVLANを設定するには:

手順

CLIクイック構成

VLANを迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーしてスイッチの端末ウィンドウにペーストします。

その後、無線アクセス ポイントを PoE 対応ポート に、ge-0/0/1Avaya IP 電話を PoE 対応ポート ~ に接続ge-0/0/0する必要がありますge-0/0/7ge-0/0/8また、PC、ファイル サーバー、プリンターを、ポート ~ge-0/0/17 および ~ に接続ge-0/0/12しますge-0/0/20

ステップバイステップでの手順

基本的なブリッジングおよびVLANを設定するには:

  1. employee-vlanという名前のVLANを作成し、それに10個のVLAN IDを指定します。

  2. インターフェイス ge-0/0/0~ge-0/0/12、ge-0/0/17~ge-0/0/20 を employee-vlan VLAN に割り当てます。

  3. 無線アクセス ポイントをスイッチ ポート ge-0/0/0 に接続します。

  4. 7 つの Avaya 電話をスイッチ ポート ge-0/0/1~ge-0/0/7 に接続します。

  5. 5 つの PC をポート ge-0/0/8~ge-0/0/12 に接続します。

  6. 2 つのファイル サーバーをポート ge-0/0/17 および ge-0/0/18 に接続します。

  7. 2 つのプリンターをポート ge-0/0/19 および ge-0/0/20 に接続します。

結果

構成の結果を確認します。

検証

スイッチングが動作しており、employee-vlanが作成済みであることを確認するには、以下のタスクを実行します。

VLANが作成済みであることの確認

目的

employee-vlanという名前のVLANがスイッチ上で作成済みであることを確認します。

アクション

スイッチで設定されているすべての VLAN を一覧表示します。

意味

show vlansコマンドは、スイッチ上で設定されたVLANを一覧表示します。この出力は、VLANemployee-vlanが作成済みであることを示しています。

インターフェイスが適切なVLANに関連付けられていることの確認

目的

イーサネットスイッチングがスイッチインターフェイスで有効になっており、すべてのインターフェイスがVLANに含まれていることを確認します。

アクション

スイッチングが有効になっているすべてのインターフェイスの一覧表示:

意味

show ethernet-switching interfacesコマンドは、スイッチングが有効になっているすべてのインターフェイス(Logical interface列内)とインターフェイス上でアクティブなVLAN(VLAN members列内)を一覧表示します。この例の出力は、すべての接続されたインターフェイス(ge-0/0/0~ge-0/0/12 および ge-0/0/17~ge-0/0/20)と、それらはすべて VLAN の一部であることを示していますemployee-vlan。一覧表示されているインターフェイスが物理インターフェイスではなく論理インターフェイスであることに注意してください。例えば、出力は ge-0/0/0 ではなく ge-0/0/0.0 を示しています。これは、Junos OS が物理インターフェイスではなく、論理インターフェイス上で VLAN を作成するためです。

例:スイッチでの基本的なブリッジングおよびVLANの設定

QFXシリーズ製品では、ブリッジングとVLAN(仮想LAN)を使用して、ストレージデバイス、ファイルサーバー、その他のLANコンポーネントなどのネットワークデバイスをLANで接続し、LANを小規模なブリッジングドメインにセグメント化します。

LAN 上のトラフィックを個別のブロードキャスト ドメインにセグメント化するには、スイッチ上で個別の仮想 LAN(VLAN)を作成します。VLAN はネットワーク ノードの集まりです。VLAN を使用する場合、発信元と宛先が同じ VLAN 内にあるフレームは、ローカル VLAN 内でのみ転送され、ローカル VLAN を宛先としないフレームのみが、他のブロードキャストドメインに転送されます。こうしてVLANは、LAN全体を流れるトラフィック量を制限し、LAN内で発生するコリジョン数とパケット再送回数を削減します。

注:

同じブリッジドメインで同じ物理インターフェイスに属する複数の論理インターフェイスを設定することはできません。

この例では、QFXシリーズの基本的なブリッジングおよびVLANの設定方法を説明します。

要件

この例では、以下のソフトウェアおよびハードウェアコンポーネントを使用しています:

  • QFXシリーズのJunos OSリリース11.1以降

  • 設定およびプロビジョニング済みQFXシリーズ製品

概要とトポロジー

スイッチを使用してLAN上のネットワークデバイスを接続するには、少なくともブリッジングとVLANを設定する必要があります。デフォルトでは、ブリッジングはすべてのスイッチインターフェイスで有効になっており、すべてのインターフェイスはアクセスモードで、かつ自動的に設定されたemployee-vlanと呼ばれるVLANに属しています。デスクトップコンピューター、ファイルサーバー、プリンターなどのアクセスデバイスを接続すると、employee-vlanVLANにすぐに参加して、LANが稼働します。

この例で使用されたトポロジーは、単一の QFX3500 スイッチで構成されており、合計 48 個の 10 Gbps イーサネット ポートを備えています。(この例では、QSFP+ポートQ0-Q3、つまりポートxe-0/1/0~xe-0/1/15を除外します)。ポートを使用して、独自の電源を備えたデバイスを接続します。表1では、この設定例で使用されたトポロジーを詳細に説明します。

表 2: 基本的なブリッジング設定トポロジーのコンポーネント

プロパティ

設定

スイッチ ハードウェア

QFX3500スイッチ、48個の10Gbpsイーサネットポート搭載

VLAN名

employee-vlan

VLAN ID

10

ファイルサーバーへの接続

xe-0/0/17xe-0/0/18

デスクトップPCおよびラップトップへの直接接続

xe-0/0/0xe-0/0/16

統合されたプリンター/FAX/コピーマシンへの接続

xe-0/0/19xe-0/0/40

未使用のポート

xe-0/0/41xe-0/0/47

トポロジー

設定

手順

CLIクイック構成

VLANを迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーしてスイッチの端末ウィンドウにペーストします。

ステップバイステップでの手順

基本的なブリッジングおよびVLANを設定するには:

  1. employee-vlanという名前のVLANを作成し、それに10個のVLAN IDを指定します。

  2. employee-vlan VLANにインターフェイスxe-0/0/0~xe-0/0/40を割り当てます。

  3. 2つのファイルサーバーをポートxe-0/0/17およびxe-0/0/18に接続します。

  4. デスクトップPCとラップトップをポートxe-0/0/0~xe-0/0/16に接続します。

  5. 統合されたプリンター/FAX/コピーマシンを、ポートxe-0/0/19~xe-0/0/40に接続します。

結果

構成の結果を確認します。

検証

スイッチングが動作しており、employee-vlanが作成済みであることを確認するには、以下のタスクを実行します。

VLANが作成済みであることの確認

目的

employee-vlanという名前のVLANがスイッチ上で作成済みであることを確認します。

アクション

スイッチで設定されているすべての VLAN を一覧表示します。

意味

show vlansコマンドは、スイッチ上で設定されたVLANを一覧表示します。この出力は、VLANemployee-vlanが作成済みであることを示しています。

インターフェイスが適切なVLANに関連付けられていることの確認

目的

イーサネットスイッチングがスイッチインターフェイスで有効になっており、すべてのインターフェイスがVLANに含まれていることを確認します。

アクション

スイッチングが有効になっているすべてのインターフェイスの一覧表示:

意味

show ethernet-switching interfacesコマンドは、スイッチングが有効になっているすべてのインターフェイス(Logical interface列内)とインターフェイス上でアクティブなVLAN(VLAN members列内)を一覧表示します。この例の出力は、すべての接続されたインターフェイス(xe-0/0/0~xe-0/0/40)がすべてVLANemployee-vlanの一部であることを示しています。一覧表示されているインターフェイスが物理インターフェイスではなく論理インターフェイスであることに注意してください。例えば、出力はxe-0/0/0ではなくxe-0/0/0.0を示しています。これは、Junos OSが物理インターフェイス上に直接ではなく、論理インターフェイス上にVLANを作成するためです。

例:EXシリーズスイッチの基本的なブリッジングとVLANの設定

注:

この例では、ELS(拡張レイヤー2ソフトウェア)構成スタイルをサポートしないEXシリーズスイッチにJunos OSを使用しています。使用のスイッチが、ELSをサポートしているソフトウェアを実行している場合は 例:ELSをサポートするEXシリーズスイッチで基本的なブリッジングとVLANを設定するを参照してください。ELS の詳細については、拡張レイヤー 2 ソフトウェア CLI の使用を参照してください。

EXシリーズスイッチは、ブリッジングと VLAN(仮想LAN)を使用して、LAN内のネットワークデバイスをLANに接続し(デスクトップコンピューター、IP電話、プリンター、ファイルサーバー、無線アクセスポイントなど)、LANをより小規模なブリッジングドメインに分割します。スイッチのデフォルト設定により、ブリッジングと1つのVLANを迅速に設定できます。

この例では、EXシリーズスイッチの基本的なブリッジングとVLANを設定する方法を説明します。

要件

この例では、以下のソフトウェアおよびハードウェアコンポーネントを使用しています:

  • EXシリーズスイッチ向けJunos OSリリース9.0以降

  • EX4200バーチャルシャーシスイッチ1台

ブリッジングとVLANを設定する前に以下のことを実行したか確認してください。

概要とトポロジー

EX シリーズ スイッチは、オフィス LAN またはデータ センター LAN 内のネットワーク デバイスを接続することで、プリンターやファイル サーバーなどの共通リソースの共有を提供し、無線アクセス ポイントから無線デバイスが LAN に接続できるようにします。ブリッジングと VLAN を使用しない場合、イーサネット LAN 上のすべてのデバイスが 1 つのブロードキャスト ドメインに含まれ、すべてのデバイスが LAN 上のすべてのパケットを検知します。ブリッジングは、LAN 上に個別のブロードキャスト ドメインを作成し、VLAN を作成します。これらは、関連するデバイスを独立したネットワーク セグメントにグループ化する独立した論理ネットワークです。VLAN 上のデバイスのグループ化は、デバイスが物理的に LAN 内のどこに配置されているかには依存しません。

EXシリーズのスイッチを使用して、LAN上のネットワークデバイスを接続するには、少なくともブリッジングとVLANを設定する必要があります。単にスイッチの電源をいれて、工場出荷時のデフォルト設定で初期スイッチの設定を実施する場合、すべてのスイッチのインターフェイス上でブリッジングが有効になり、すべてのインターフェイスがアクセスモードとなり、すべてのインターフェイスが自動的に設定されるdefaultと呼ばれるVLANに属します。アクセスデバイス(デスクトップコンピューター、Avaya IP電話、ファイルサーバー、プリンター、無線アクセスポイントなど)をスイッチにつなげると、すぐにdefaultVLANに接続され、LANが立ち上がって稼働します。

この例で使用されるトポロジーは1台のEX4200-24Tスイッチで構成されており、スイッチには合計で24のポートが備わっています。そのうちの8ポートはPoE(パワーオーバーイーサネット)に対応し、ネットワークの接続性と、ポートに接続するデバイスに電力を供給します。これらのポートには、Avaya VoIP 電話、無線アクセスポイント、一部の IP カメラ などの PoE を必要とするデバイスを接続できます。(Avaya電話には、デスクトップPCを電話に接続できるハブが組み込まれているため、1室のオフィス内にデスクトップと電話がある場合、スイッチには1つのポートのみが必要です。)残りの16ポートは、ネットワーク接続性のみを提供します。これを使用して、デスクトップとラップトップコンピューター、プリンター、サーバーなどの独自の電源を備えたデバイスに接続できます。表 3で、この設定例で使用されたトポロジーを詳細に説明します。

表 3: 基本的なブリッジング設定トポロジーのコンポーネント
プロパティ 設定

スイッチ ハードウェア

24ギガビットイーサネットポートを備えたEX4200-24Tスイッチ:8個のPoEポート(ge-0/0/0ge-0/0/7)と16個のPoEポート(ge-0/0/8ge-0/0/23

VLAN名

default

無線アクセスポイントへの接続(PoE が必要)

ge-0/0/0

Avaya IP 電話への接続—統合されたハブを使用し、電話とデスクトップ PC を単一のポートに接続します(PoE が必要)

ge-0/0/1ge-0/0/7

デスクトップPCへの直接接続(PoE不要)

ge-0/0/8ge-0/0/12

ファイル サーバーへの接続(PoE 不要)

ge-0/0/17ge-0/0/18

統合されたプリンター/FAX/コピー機への接続(PoE 不要)

ge-0/0/19ge-0/0/20

未使用のポート(将来の拡張用)

ge-0/0/13ge-0/0/16、とge-0/0/21ge-0/0/23

トポロジー

設定

手順

CLIクイック構成

デフォルトでは、EX4200スイッチに初期設定を実行すると、すべてのインターフェイス上のスイッチングが有効になり、defaultという名のVLANが作成され、すべてのインターフェイスがこのVLANに配置されます。スイッチ上でその他の設置を実行して、ブリッジングとVLANを設定する必要はありません。スイッチを使用するには、Avaya IP電話をPoE対応のge-0/0/1ge-0/0/7のポートにつなげて、PC、ファイルサーバー、プリンターを非PoEポートであるge-0/0/8ge-0/0/12と、ge-0/0/17ge-0/0/20につなげます。

ステップバイステップでの手順

ブリッジングとVLANを設定するには以下を実行してください。

  1. スイッチの電源が入っているか確認します。

  2. 無線アクセスポイントをスイッチポートge-0/0/0に接続します。

  3. 7台のAvaya電話をスイッチポートge-0/0/1ge-0/0/7に接続します。

  4. 5台のPCをポートge-0/0/8ge-0/0/12に接続します。

  5. 2つのファイルサーバーをポートge-0/0/17ge-0/0/18に接続します。

  6. 2台のプリンターをポートge-0/0/19ge-0/0/20に接続します。

結果

構成の結果を確認します。

検証

スイッチングが動作しており、VLANが作成済みであることを確認するには、以下のタスクを実行します。

VLANが作成済みであることの確認

目的

defaultという名前のVLANがスイッチ上で作成済みであることを確認します。

アクション

スイッチで設定されているすべての VLAN を一覧表示します。

意味

show vlansコマンドは、スイッチ上で設定されたVLANを一覧表示します。この出力は、VLANdefaultが作成済みであることを示しています。

インターフェイスが適切なVLANに関連付けられていることの確認

目的

イーサネットスイッチングがスイッチインターフェイスで有効になっており、すべてのインターフェイスがVLANに含まれていることを確認します。

アクション

スイッチングが有効になっているすべてのインターフェイスの一覧表示:

意味

show ethernet-switching interfacesコマンドは、スイッチングが有効になっているすべてのインターフェイス(Interfaces列内)とインターフェイス上でアクティブなVLAN(VLAN members列内)を一覧表示します。この例の出力は、すべての接続されたインターフェイス(ge-0/0/0ge-0/0/12と、ge-0/0/17ge-0/0/20)と、それらすべてがVLANdefaultに組み込まれていることを示しています。一覧表示されているインターフェイスが物理インターフェイスではなく論理インターフェイスであることに注意してください。例えば、出力はge-0/0/0ではなく、ge-0/0/0.0を示しています。これは、Junos OSが、物理インターフェイス上に直接する作成するのではなく、論理インターフェイス上にVLANを作成するからです。

例:複数のVLANを使用したブリッジングの設定

QFX シリーズ製品は、ブリッジングと仮想 LAN(VLAN)を利用して、LAN 内のネットワーク デバイス(ストレージ デバイス、ファイル サーバーなどのネットワーク コンポーネント)を接続して、LAN をより小さなブリッジング ドメインにセグメント化します。

LAN 上のトラフィックを個別のブロードキャスト ドメインにセグメント化するには、スイッチ上で個別の仮想 LAN(VLAN)を作成します。VLAN はネットワーク ノードの集まりです。VLAN を使用する場合、発信元と宛先が同じ VLAN 内にあるフレームは、ローカル VLAN 内でのみ転送され、ローカル VLAN を宛先としないフレームのみが、他のブロードキャストドメインに転送されます。こうしてVLANは、LAN全体を流れるトラフィック量を制限し、LAN内で発生するコリジョン数とパケット再送回数を削減します。

注:

このタスクでは、拡張レイヤー 2 ソフトウェア(ELS)構成スタイルをサポートしない QFX3500 および QFX3600 スイッチで Junos OS を使用します。ご使用のスイッチがELSをサポートしているソフトウェアを実行している場合は、例:スイッチで複数の VLAN を使用したブリッジングを設定するを参照してください。

この例では、QFX シリーズのブリッジングの構成方法、および 2 つの VLAN を作成して LAN をセグメント化する方法について説明します。

要件

この例では、以下のハードウェアとソフトウェアのコンポーネントを使用しています。

  • 構成およびプロビジョニングされた QFX3500 スイッチ

  • QFXシリーズのJunos OSリリース11.1以降

概要とトポロジー

スイッチは、オフィスやデータ センター内のすべての機器を 1 つの LAN に接続し、ファイル サーバーなどの共通リソースを共有可能にします。デフォルトの構成では単一の VLAN が作成され、スイッチ上のトラフィックすべてがそのブロードキャスト ドメインの一部になります。個別のネットワーク セグメントを作成することで、ブロードキャスト ドメインの範囲が縮小し、物理的なケーブル配線や建物内または LAN 上のネットワーク デバイスの位置に制限されることなく、関連するユーザーやネットワーク リソースをグループ化できます。

この例では、簡単な構成を通して、1 つのスイッチ上で 2 つの VLAN を作成する基本的な手順を示します。1 つ目の VLAN(sales)は、販売およびマーケティング グループ用の VLAN であり、2 つ目の VLAN(support)は、カスタマー サポート チーム用の VLAN です。販売グループとサポート グループは、それぞれ専用のファイル サーバーやその他のリソースを所有しています。スイッチポートを 2 つの VLAN 間でセグメント化するには、各 VLAN に独自のブロードキャスト ドメインが必要で、これは固有の名称とタグ(VLAN ID)で識別されます。また、各 VLAN には個別の IP サブネットが必要です。

トポロジー

この例で使用されたトポロジーは、単一の QFX3500 スイッチで構成されており、合計 48 個の 10 Gbps イーサネット ポートを備えています。(この例では、QSFP+ ポート Q0-Q3、つまりポート xe-0/1/0~xe-0/1/15 を除外します)。

表 4: 複数の VLAN トポロジーのコンポーネント

プロパティ

設定

スイッチ ハードウェア

48 個の 10 Gbps イーサネット ポート(xe-0/0/0xe-0/0/47)を使って構成された QFX3500 スイッチ

VLAN 名とタグ ID

sales、タグ100 support、タグ200

VLANサブネット

sales:192.0.2.0/25(アドレス 192.0.2.1192.0.2.126 support:192.0.2.128/25(アドレス 192.0.2.129192.0.2.254

VLAN のインターフェイス sales

ファイルサーバーxe-0/0/20xe-0/0/21

VLAN のインターフェイス support

ファイルサーバーxe-0/0/46xe-0/0/47

未使用のインターフェース

xe-0/0/2xe-0/0/25

この設定例では、sales VLAN 用に最初の IP サブネットを、support VLAN 用に 2 番目の IP サブネットを作成します。スイッチによって、VLAN 内のトラフィックがブリッジングされます。2 つの VLAN の間を通過するトラフィックに対して、スイッチは、IP サブネットのアドレスが設定されたレイヤー 3 ルーティング インターフェイスを使用してトラフィックをルーティングします。

この例をシンプルにするため、設定手順では各 VLAN のいくつかのデバイスのみを示しています。同じ構成手順を使用して、さらに LAN デバイスを追加します。

設定

手順

CLIクイック構成

2 つの VLAN(sales および support)用にレイヤー 2 スイッチングを迅速に設定し、2 つの VLAN 間のトラフィックのレイヤー 3 ルーティングを迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーして、スイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

ステップバイステップでの手順

スイッチ インターフェイスとそれが属する VLAN を構成します。デフォルトでは、すべてのインターフェイスがアクセス モードになっているため、ポート モードを設定する必要はありません。

  1. sales VLAN 内でファイル サーバーのインターフェイスを構成します。

  2. support VLAN 内でファイル サーバーのインターフェイスを構成します。

  3. sales ブロードキャスト ドメインのサブネットを作成します。

  4. support ブロードキャスト ドメインのサブネットを作成します。

  5. sales および support VLAN の VLAN タグ ID を構成します。

  6. salesおよび supportVLAN 間でトラフィックをルーティングするには、各 VLAN のメンバーであるインターフェイスを定義し、レイヤー 3 インターフェイスを関連付けます。

結果

設定の結果の表示:

ヒント:

販売およびサポート VLAN インターフェイスを迅速に構成するには、load merge terminal コマンドを発行します。次に、その階層をコピーして、スイッチの端末ウィンドウにペーストします。

検証

salesと の supportVLAN が作成され、正常に動作していることを検証するには、以下のタスクを実行します。

VLAN が作成されており、正しいインターフェイスに関連付けられていることを検証します。

目的

VLAN.スイッチで VLAN salessupport 作成されており、スイッチ上の接続されたすべてのインターフェイスが適切な VLAN のメンバーであることを検証します。

アクション

スイッチで構成されているすべての VLAN を一覧表示するには、 コマshow vlansンドを使用します。

意味

この show vlans コマンドは、スイッチで設定されているすべての VLAN と、各 VLAN のメンバーであるすべてのインターフェイスを一覧表示します。このコマンドの出力は、salessupport VLAN が作成されていることを示しています。salesxe-0/0/3.0xe-0/0/20.0VLAN のタグ ID は 100 で、インターフェイス 、xe-0/0/0.0、 と に関連付けられていますxe-0/0/22.0xe-0/0/26.0xe-0/0/44.0VLAN のタグ ID は 200 で、インターフェイス 、xe-0/0/24.0、 と に関連付けられsupportていますxe-0/0/46.0

トラフィックが 2 つの VLAN 間でルーティングされていることを検証します

目的

2つのVLAN間のルーティングを検証します。

アクション

スイッチのアドレス解決プロトコル(ARP)テーブル内のレイヤー 3 ルートを一覧表示します。

意味

マルチアクセス ネットワークで IP パケットを送信するには、IP アドレスから MAC アドレス(物理アドレスまたはハードウェア アドレス)へのマッピングが必要です。ARP テーブルは、vlan.0sales に関連付け)とvlan.1supportに関連付け)の両方の IP アドレスと MAC アドレス間でマッピングを表示します。こうした VLAN は、互いにトラフィックをルーティングできます。

トラフィックが 2 つの VLAN 間で切り替えられていることを検証します

目的

学習したエントリが、イーサネット スイッチング テーブルに追加されていることを検証します

アクション

イーサネット スイッチング テーブルのコンテンツを以下の通り一覧表示します

意味

出力は、sales の学習したエントリおよび support VLAN がイーサネット スイッチング テーブルに追加され、インターフェイス xe-0/0/0.0 および xe-0/0/46.0 に関連付けられていることを示しています。たとえ VLAN が構成内で複数のインターフェイスに関連付けられていたとしても、現在動作しているのはこれらのインターフェイスだけです。

例:スイッチで複数の VLAN を使用したブリッジングを設定する

QFX シリーズ製品は、ブリッジングと仮想 LAN(VLAN)を利用して、LAN 内のネットワーク デバイス(ストレージ デバイス、ファイル サーバーなどのネットワーク コンポーネント)を接続して、LAN をより小さなブリッジング ドメインにセグメント化します。

LAN 上のトラフィックを個別のブロードキャスト ドメインにセグメント化するには、スイッチ上で個別の仮想 LAN(VLAN)を作成します。VLAN はネットワーク ノードの集まりです。VLAN を使用する場合、発信元と宛先が同じ VLAN 内にあるフレームは、ローカル VLAN 内でのみ転送され、ローカル VLAN を宛先としないフレームのみが、他のブロードキャストドメインに転送されます。こうしてVLANは、LAN全体を流れるトラフィック量を制限し、LAN内で発生するコリジョン数とパケット再送回数を削減します。

この例では、QFX シリーズのブリッジングの構成方法、および 2 つの VLAN を作成して LAN をセグメント化する方法について説明します。

注:

このタスクは、拡張レイヤー2ソフトウェア(ELS)構成スタイルをサポートします。ELSの詳細については、「拡張レイヤー2ソフトウェアCLIの使用」を参照してください。スイッチで ELS をサポートしていないソフトウェアが実行されている場合は、 例:複数の VLAN でブリッジングを設定する

要件

この例では、以下のハードウェアとソフトウェアのコンポーネントを使用しています。

  • 構成およびプロビジョニングされた QFX3500 スイッチ

  • Junos OS リリース 13.2X50-D15 以降(QFX シリーズの場合)

概要とトポロジー

スイッチは、オフィスやデータ センター内のすべての機器を 1 つの LAN に接続し、ファイル サーバーなどの共通リソースを共有可能にします。デフォルトの構成では単一の VLAN が作成され、スイッチ上のトラフィックすべてがそのブロードキャスト ドメインの一部になります。個別のネットワーク セグメントを作成することで、ブロードキャスト ドメインの範囲が縮小し、物理的なケーブル配線や建物内または LAN 上のネットワーク デバイスの位置に制限されることなく、関連するユーザーやネットワーク リソースをグループ化できます。

この例では、簡単な構成を通して、1 つのスイッチ上で 2 つの VLAN を作成する基本的な手順を示します。1 つ目の VLAN(sales)は、販売およびマーケティング グループ用の VLAN であり、2 つ目の VLAN(support)は、カスタマー サポート チーム用の VLAN です。販売グループとサポート グループは、それぞれ専用のファイル サーバーやその他のリソースを所有しています。スイッチポートを 2 つの VLAN 間でセグメント化するには、各 VLAN に独自のブロードキャスト ドメインが必要で、これは固有の名称とタグ(VLAN ID)で識別されます。また、各 VLAN には個別の IP サブネットが必要です。

トポロジー

この例で使用されたトポロジーは、単一の QFX3500 スイッチで構成されており、合計 48 個の 10 Gbps イーサネット ポートを備えています。(この例では、QSFP+ ポート Q0-Q3、つまりポート xe-0/1/0~xe-0/1/15 を除外します)。

表 5: 複数の VLAN トポロジーのコンポーネント

プロパティ

設定

スイッチ ハードウェア

48 個の 10 Gbps イーサネット ポート(xe-0/0/0xe-0/0/47)を使って構成された QFX3500 スイッチ

VLAN 名とタグ ID

sales、タグ100 support、タグ200

VLANサブネット

sales:192.0.2.0/25(アドレス 192.0.2.1192.0.2.126 support:192.0.2.128/25(アドレス 192.0.2.129192.0.2.254

VLAN のインターフェイス sales

ファイルサーバーxe-0/0/20xe-0/0/21

VLAN のインターフェイス support

ファイルサーバーxe-0/0/46xe-0/0/47

未使用のインターフェース

xe-0/0/2xe-0/0/25

この設定例では、sales VLAN 用に最初の IP サブネットを、support VLAN 用に 2 番目の IP サブネットを作成します。スイッチによって、VLAN 内のトラフィックがブリッジングされます。2 つの VLAN の間を通過するトラフィックに対して、スイッチは、IP サブネットのアドレスが設定されたレイヤー 3 ルーティング インターフェイスを使用してトラフィックをルーティングします。

この例をシンプルにするため、設定手順では各 VLAN のいくつかのデバイスのみを示しています。同じ構成手順を使用して、さらに LAN デバイスを追加します。

設定

手順

CLIクイック構成

2 つの VLAN(sales および support)用にレイヤー 2 スイッチングを迅速に設定し、2 つの VLAN 間のトラフィックのレイヤー 3 ルーティングを迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーして、スイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

ステップバイステップでの手順

スイッチ インターフェイスとそれが属する VLAN を構成します。デフォルトでは、すべてのインターフェイスがアクセス モードになっているため、ポート モードを設定する必要はありません。

  1. sales VLAN 内でファイル サーバーのインターフェイスを構成します。

  2. support VLAN 内でファイル サーバーのインターフェイスを構成します。

  3. sales ブロードキャスト ドメインのサブネットを作成します。

  4. support ブロードキャスト ドメインのサブネットを作成します。

  5. sales および support VLAN の VLAN タグ ID を構成します。

  6. salesおよび supportVLAN 間でトラフィックをルーティングするには、各 VLAN のメンバーであるインターフェイスを定義し、レイヤー 3 インターフェイスを関連付けます。

設定の結果

設定の結果の表示:

ヒント:

販売およびサポート VLAN インターフェイスを迅速に構成するには、load merge terminal コマンドを発行します。次に、その階層をコピーして、スイッチの端末ウィンドウにペーストします。

検証

salesと の supportVLAN が作成され、正常に動作していることを検証するには、以下のタスクを実行します。

VLAN が作成されており、正しいインターフェイスに関連付けられていることを検証します。

目的

VLAN.スイッチで VLAN salessupport 作成されており、スイッチ上の接続されたすべてのインターフェイスが適切な VLAN のメンバーであることを検証します。

アクション

スイッチで構成されているすべての VLAN を一覧表示するには、 コマshow vlansンドを使用します。

意味

この show vlans コマンドは、スイッチで設定されているすべての VLAN と、各 VLAN のメンバーであるすべてのインターフェイスを一覧表示します。このコマンドの出力は、salessupport VLAN が作成されていることを示しています。salesVLAN のタグ ID は 100 で、インターフェイス xe-0/0/0.0xe-0/0/3.0xe-0/0/20.0 と に関連付けられていますxe-0/0/22.0。VLAN のタグ ID は 200 で、インターフェイス xe-0/0/24.0xe-0/0/26.0xe-0/0/44.0xe-0/0/46.0 に関連付けられsupportています。

トラフィックが 2 つの VLAN 間でルーティングされていることを検証します

目的

2つのVLAN間のルーティングを検証します。

アクション

スイッチのアドレス解決プロトコル(ARP)テーブル内のレイヤー 3 ルートを一覧表示します。

意味

マルチアクセス ネットワークで IP パケットを送信するには、IP アドレスから MAC アドレス(物理アドレスまたはハードウェア アドレス)へのマッピングが必要です。ARP テーブルは、vlan.0sales に関連付け)とvlan.1supportに関連付け)の両方の IP アドレスと MAC アドレス間でマッピングを表示します。こうした VLAN は、互いにトラフィックをルーティングできます。

トラフィックが 2 つの VLAN 間で切り替えられていることを検証します

目的

学習したエントリが、イーサネット スイッチング テーブルに追加されていることを検証します

アクション

イーサネット スイッチング テーブルのコンテンツを以下の通り一覧表示します

意味

出力は、sales の学習したエントリおよび support VLAN がイーサネット スイッチング テーブルに追加され、インターフェイス xe-0/0/0.0 および xe-0/0/46.0 に関連付けられていることを示しています。たとえ VLAN が構成内で複数のインターフェイスに関連付けられていたとしても、現在動作しているのはこれらのインターフェイスだけです。

例:ELS をサポートした分散型スイッチへの ELS をサポートしたアクセス スイッチの接続

注:

この例では、ELS(拡張レイヤー 2 ソフトウェア)設定スタイルのサポートにより、EX シリーズ スイッチで Junos OS を使用します。ELSの詳細については、拡張レイヤー2ソフトウェアCLIの使用を参照してください。

大規模な LAN(ローカル エリア ネットワーク)では、一般的に、多くのスイッチから分散型スイッチにトラフィックを集約する必要があります。

この例では、アクセス スイッチを分散型スイッチに接続する方法について説明します。

要件

この例では、以下のハードウェアとソフトウェアのコンポーネントを使用しています。

  • EXシリーズアクセススイッチ 3台。

  • EXシリーズ分散型スイッチ 1台。

    注:

    アクセススイッチ - 分散型スイッチのトポロジーでは、ELSをサポートするバージョンのJunos OSを実行するEXシリーズスイッチと、ELSをサポートするバージョンのJunos OSを実行しないEXシリーズスイッチを接続できます。ただし、この例では ELS が動作しているスイッチのみを使用し、ELS CLI を使用してこのトポロジーを構成する方法を示します。

  • EX シリーズ スイッチの ELS をサポートする Junos OS リリース 12.3R2 以降。

アクセススイッチを分散型スイッチに接続する前に、以下が完了していることを確認してください。

  • スイッチが設置されていること。スイッチのインストール手順を参照してください。

  • 両方のスイッチでソフトウェアの初期構成が実施済みであること。EX9200 シリーズを除くすべての EX シリーズ スイッチのソフトウェアの初期構成については、EX シリーズ スイッチの接続と構成(CLI 手順)を参照してください。EX9200シリーズスイッチのソフトウェアの初期構成については、EX9200スイッチの接続と構成(CLI 手順)を参照してください。

概要とトポロジー

複数の階またはデータ センターにわたる大規模なオフィス、またはデータ センターでは、一般的に、多くのアクセス スイッチから分散型スイッチにトラフィックを集約します。この構成例は、3 台のアクセス スイッチを分散型スイッチに接続する方法を説明するシンプルなトポロジーを示しています。

トポロジーでは、LAN は 2 つの VLAN に分割されます。1 つは営業部向け、もう 1 つはサポート チーム向けです。アクセス スイッチのアップリンク モジュールの 1 ギガビット イーサネット ポートの 1 つを、ディストリビューション スイッチの 1 ギガビット イーサネット ポートの 1 つに接続します。

図 1 に、3 台の EX4300 アクセス スイッチに接続された EX9200 分散型スイッチを示します。

図 1: アクセス スイッチ - 分散型スイッチのトポロジーの例 アクセス スイッチ - 分散型スイッチのトポロジーの例

トポロジー

表 6 は、トポロジー例のコンポーネントを説明しています。この例は、3 つのアクセス スイッチのいずれかを設定する方法を示しています。もう一方のアクセス スイッチは、同じ方法で設定できます。

表 6: アクセス スイッチを分散型スイッチに接続するためのトポロジーのコンポーネント
プロパティ 設定

アクセス スイッチ ハードウェア

EX4300 スイッチ 3 台。それぞれに 1 ギガビット イーサネット ポートを搭載したアップリンク モジュールあり。

分散型スイッチ ハードウェア

EX9208を 1 台、EX9200-40T ライン カードを最大 3 枚装着し、全二重で最大 240 の 1 ギガビット ポートを提供可能です。

VLAN 名とタグ ID

sales、タグ100support、タグ200

VLANサブネット

sales: 192.0.2.0/25(アドレス 192.0.2.1〜192.0.2.126)support: 192.0.2.128/25(アドレス 192.0.2.129〜192.0.2.254)

トランク ポート インターフェイス

アクセス スイッチ上:ge-0/2/0分散型スイッチ上:ge-0/0/0

VLAN sales のアクセス ポート インターフェイス(アクセス スイッチ上)

Avaya IP 電話ge-0/0/3〜ge-0/0/19無線アクセスポイント:ge-0/0/0 と ge-0/0/1Printers: ge-0/0/22 と ge-0/0/23ファイルサーバーge-0/0/20 と ge-0/0/21

VLAN support のアクセス ポート インターフェイス(アクセス スイッチ上)

Avaya IP 電話ge-0/0/25〜ge-0/0/43無線アクセスポイント:ge-0/0/24Printers: ge-0/0/44 と ge-0/0/45ファイルサーバーge-0/0/46 と ge-0/0/47

アクセス スイッチの設定

アクセス スイッチを設定するには:

手順

CLIクイック構成

アクセス スイッチを迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーして、スイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

ステップバイステップでの手順

アクセス スイッチを設定するには:

  1. アップリンク モジュール上の 1 ギガビット イーサネット インターフェイスがスイッチに接続するトランク ポートになるように設定します。

  2. トランク ポートで集約する VLAN を指定します。

  3. トランクポートで受信したタグなしパケットを処理するには、VLAN IDを構成してネイティブVLANを作成し、トランクポートをネイティブVLANのメンバーに指定します。

  4. sales VLAN の設定:

  5. support VLAN の設定:

  6. sales VLANのサブネットを作成します。

  7. support VLANのサブネットを作成します。

  8. sales VLAN のインターフェイスの設定:

  9. support VLAN 内のインターフェイスの設定:

結果

設定の結果の表示:

ヒント:

アクセス スイッチを迅速に設定するには、load merge terminal コマンドを発行し、階層をコピーしてスイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

分散型スイッチの設定

分散型スイッチを設定するには:

手順

CLIクイック構成

分散型スイッチを迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーしてスイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

ステップバイステップでの手順

分散型スイッチを設定するには:

  1. スイッチ上のインターフェイスがスイッチに接続するトランク ポートになるように設定します。

  2. トランク ポートで集約する VLAN を指定します。

  3. トランクポートで受信したタグなしパケットを処理するには、VLAN IDを構成してネイティブVLANを作成し、トランクポートをネイティブVLANのメンバーに指定します。

  4. sales VLAN の設定:

    分散型スイッチのVLAN設定には、sales VLANとsupport VLAN間でトラフィックをルーティングするためのset l3-interface irb.0 コマンドが含まれています。アクセススイッチはIPアドレスを監視していないため、アクセススイッチのVLAN構成には、このステートメントは含まれません。その代わり、アクセススイッチが分散型スイッチにIPアドレスを渡すことで解釈が行われます。

  5. support VLAN の設定:

    分散型スイッチのVLAN設定には、sales VLANとsupport VLAN間でトラフィックをルーティングするためのset l3-interface irb.1 コマンドが含まれています。アクセススイッチはIPアドレスを監視していないため、アクセススイッチのVLAN構成には、このステートメントは含まれません。その代わり、アクセススイッチが分散型スイッチにIPアドレスを渡すことで解釈が行われます。

  6. sales VLANのサブネットを作成します。

  7. support VLANのサブネットを作成します。

結果

設定の結果の表示:

ヒント:

分散型スイッチを迅速に設定するには、 コマload merge terminalンドを発行し、階層をコピーしてスイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

検証

設定が正常に機能していることを確認するには、次のタスクを実行します。

スイッチ上の VLAN メンバーとインターフェイスの検証

目的

sales および support VLANがスイッチ上で作成されていることを確認します。

アクション

スイッチで設定されているすべての VLAN を一覧表示します。

意味

sales および support VLAN と、それぞれの VLAN のメンバーとして構成されているインターフェイスが出力されます。

分散型スイッチ上の VLAN メンバーとインターフェイスの検証

目的

sales および support VLANがスイッチ上で作成されていることを確認します。

アクション

スイッチで設定されているすべての VLAN を一覧表示します。

意味

出力は、sales および support VLANと、両方のVLANのメンバーとして構成されているインターフェイス(ge-0/0/0.0)を示しています。インターフェイス ge-0/0/0.0 は、アクセス スイッチに接続されたトランク インターフェイスでもあります。

例:EXシリーズスイッチの複数のVLANによるブリッジングの設定

LANの上のトラフィックを個別のブロードキャストドメインにセグメント化するには、EXシリーズスイッチで個別の仮想LAN(VLAN)を作成します。VLAN はネットワーク ノードの集まりです。VLAN を使用する場合、発信元と宛先が同じ VLAN 内にあるフレームは、ローカル VLAN 内でのみ転送され、ローカル VLAN を宛先としないフレームのみが、他のブロードキャストドメインに転送されます。こうしてVLANは、LAN全体を流れるトラフィック量を制限し、LAN内で発生するコリジョン数とパケット再送回数を削減します。

この例では、EXシリーズスイッチのブリッジングの設定方法と、2つのVLANを作成してLANをセグメント化する方法について説明します。

要件

この例では、以下のハードウェアとソフトウェアのコンポーネントを使用しています。

  • 1つのEX4200-48Pバーチャルシャーシスイスイッチ

  • EXシリーズスイッチ向けJunos OSリリース9.0以降

ブリッジングとVLANを設定する前に以下のことを実行したか確認してください。

概要とトポロジー

EXシリーズスイッチは、オフィスやデータセンターのすべてのデバイスを単一LANに接続し、プリンターやファイルサーバーなどの共通のリソースを共有し、無線アクセスポイントを通じてLANに無線デバイスを接続することができます。デフォルトの構成では単一の VLAN が作成され、スイッチ上のトラフィックすべてがそのブロードキャスト ドメインの一部になります。個別のネットワークセグメントを作成することで、ブロードキャストドメインの範囲が縮小し、物理的なケーブル配線や建物内またはLAN上のネットワークデバイスの位置に制限されることなく、関連するユーザーやネットワークリソースをグループ化することができます。

この例では、簡単な構成を通して、1 つのスイッチ上で 2 つの VLAN を作成する基本的な手順を示します。1 つ目の VLAN(sales)は、販売およびマーケティング グループ用の VLAN であり、2 つ目の VLAN(support)は、カスタマー サポート チーム用の VLAN です。salesおよびsupportグループには、それぞれ専用ファイルサーバー、プリンター、無線アクセスポイントがあります。スイッチポートを 2 つの VLAN 間でセグメント化するには、各 VLAN に独自のブロードキャスト ドメインが必要で、これは固有の名称とタグ(VLAN ID)で識別されます。また、各 VLAN には個別の IP サブネットが必要です。

トポロジー

この例のトポロジーは、1つのEX4200-48Pスイッチで構成され、合計48ギガビットのイーサネットポートが搭載されており、これらはすべてPoE(パワーオーバーイーサネット)をサポートしています。このほとんどのスイッチポートはAvaya IP電話に接続されています。残りのポートは、無線アクセスポイント、ファイルサーバー、およびプリンターに接続され、表 7は、例のトポロジーのコンポーネントについて説明しています。

表 7: 複数の VLAN トポロジーのコンポーネント
プロパティ 設定

スイッチ ハードウェア

EX4200-48P、48ギガビットイーサネットポート、すべてPoE対応(ge-0/0/0ge-0/0/47

VLAN 名とタグ ID

sales、タグ100 support、タグ200

VLANサブネット

sales:192.0.2.0/25(アドレス 192.0.2.1192.0.2.126 support:192.0.2.128/25(アドレス 192.0.2.129192.0.2.254

VLAN のインターフェイス sales

Avaya IP 電話ge-0/0/3ge-0/0/19無線アクセスポイント:ge-0/0/0ge-0/0/1Printers:ge-0/0/22ge-0/0/23ファイルサーバーge-0/0/20ge-0/0/21

VLAN のインターフェイス support

Avaya IP 電話ge-0/0/25ge-0/0/43無線アクセスポイント: ge-0/0/24Printers:ge-0/0/44ge-0/0/45ファイルサーバーge-0/0/46ge-0/0/47

未使用のインターフェース

ge-0/0/2ge-0/0/25

この設定例では、sales VLAN 用に最初の IP サブネットを、support VLAN 用に 2 番目の IP サブネットを作成します。スイッチによって、VLAN 内のトラフィックがブリッジングされます。2 つの VLAN の間を通過するトラフィックに対して、スイッチは、IP サブネットのアドレスが設定されたレイヤー 3 ルーティング インターフェイスを使用してトラフィックをルーティングします。

この例をシンプルにするため、設定手順では各 VLAN のいくつかのデバイスのみを示しています。同じ構成手順を使用して、さらに LAN デバイスを追加します。

設定

2つのVLAN用レイヤー2スイッチングを設定します。

手順

CLIクイック構成

2 つの VLAN(sales および support)用にレイヤー 2 スイッチングを迅速に設定し、2 つの VLAN 間のトラフィックのレイヤー 3 ルーティングを迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーして、スイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

ステップバイステップでの手順

スイッチ インターフェイスとそれが属する VLAN を構成します。デフォルトでは、すべてのインターフェイスがアクセス モードになっているため、ポート モードを設定する必要はありません。

  1. sales VLANで以下の無線アクセスポイントのインターフェイスを設定します。

  2. sales VLANで以下のAvaya IP電話のインターフェイスを設定します。

  3. sales VLANで以下のプリンターのインターフェイスを設定します。

  4. sales VLANで以下のファイルサーバーのインターフェイスを設定します。

  5. support VLANで以下の無線アクセスポイントのインターフェイスを設定します。

  6. support VLANで以下のAvaya IP電話のインターフェイスを設定します。

  7. support VLANで以下のプリンターのインターフェイスを設定します。

  8. support VLANで以下のファイルサーバーのインターフェイスを設定します。

  9. 以下のsalesブロードキャストドメインのサブネットを作成します。

  10. 以下のsupportブロードキャストドメインのサブネットを作成します。

  11. salesおよびsupport VLANのVLANタグIDを設定します。

  12. salesおよびsupport VLAN間でトラフィックをルーティングするには、各VLANのメンバーであるインターフェイスを定義し、レイヤー3インターフェイスを関連付けます。

結果

設定の結果の表示:

ヒント:

salesおよびsupport VLANインターフェイスを迅速に設定するには、load merge terminalコマンドを発行し、階層をコピーして、スイッチターミナルウィンドウに貼り付けます。

検証

「sales」と「support」のVLANが作成され、正常に動作していることを検証するには、以下のタスクを実行します。

VLANが作成されており、正しいインターフェイスに関連付けられていることを検証します。

目的

スイッチで VLAN salessupport が作成されており、スイッチ上の接続されたすべてのインターフェイスが適切な VLAN のメンバーであることを検証します。

アクション

スイッチで設定されているすべての VLAN を一覧表示します。

以下の動作モードコマンドを使用します。

意味

この show vlans コマンドは、スイッチで設定されているすべての VLAN と、各 VLAN のメンバーであるすべてのインターフェイスを一覧表示します。このコマンドの出力は、salessupport VLAN が作成されていることを示しています。salesge-0/0/3.0ge-0/0/20.0VLAN のタグ ID は 100 で、インターフェイス 、ge-0/0/0.0、 と に関連付けられていますge-0/0/22.0ge-0/0/26.0ge-0/0/44.0VLAN のタグ ID は 200 で、インターフェイス 、ge-0/0/24.0、 と に関連付けられsupportていますge-0/0/46.0

トラフィックが 2 つの VLAN 間でルーティングされていることを検証します

目的

2つのVLAN間のルーティングを検証します。

アクション

スイッチの ARP(アドレス解決プロトコル)テーブル内のレイヤー 3 ルートを一覧表示します。

意味

マルチアクセス ネットワークで IP パケットを送信するには、IP アドレスから MAC アドレス(物理アドレスまたはハードウェア アドレス)へのマッピングが必要です。ARP テーブルは、vlan.0sales に関連付け)とvlan.1supportに関連付け)の両方の IP アドレスと MAC アドレス間でマッピングを表示します。こうした VLAN は、互いにトラフィックをルーティングできます。

トラフィックが 2 つの VLAN 間で切り替えられていることを検証します

目的

学習したエントリが、イーサネット スイッチング テーブルに追加されていることを検証します

アクション

イーサネット スイッチング テーブルのコンテンツを以下の通り一覧表示します

意味

出力は、sales の学習したエントリおよび support VLAN がイーサネット スイッチング テーブルに追加され、インターフェイス ge-0/0/0.0 および ge-0/0/46.0 に関連付けられていることを示しています。たとえ VLAN が構成内で複数のインターフェイスに関連付けられていたとしても、現在動作しているのはこれらのインターフェイスだけです。

例:アクセススイッチを分散型スイッチに接続する

大規模な LAN(ローカル エリア ネットワーク)では、一般的に、多くのスイッチから分散型スイッチにトラフィックを集約する必要があります。

この例では、アクセス スイッチを分散型スイッチに接続する方法について説明します。

要件

この例では、以下のハードウェアとソフトウェアのコンポーネントを使用しています。

  • 分散型スイッチの場合、1 つの EX 4200-24F スイッチがあります。このモデルは、集約またはコラプスト コア ネットワーク トポロジーと空間制約付きデータ センターの分散型スイッチとして使用するように設計されています。24 個の 1 ギガビット イーサネット ファイバー SFP ポート、1 個の EX-UM-2XFP アップリンク モジュールを備え、2 個の 10 ギガビット イーサネット XFP ポートを備えています。

  • アクセススイッチには、24 個の 1 ギガビット イーサネット ポートを持ち、そのすべてが PoE(パワー オーバー イーサネット)に対応する 1 個の EX 3200-24P と、1 ギガビット イーサネット ポートを 4 個持つ 1 個のアップリンク モジュール。

  • QFXシリーズのJunos OSリリース11.1以降

概要とトポロジー

複数の階またはデータ センターにわたる大規模なオフィス、またはデータ センターでは、一般的に、多くのアクセス スイッチから分散型スイッチにトラフィックを集約します。この設定例は、単一のアクセス スイッチを分散型スイッチに接続する方法を説明するシンプルなトポロジーを示しています。

トポロジーでは、LAN は 2 つの VLAN に分割されます。1 つは営業部向け、もう 1 つはサポート チーム向けです。アクセス スイッチのアップリンク モジュール上の 1 つのギガビット イーサネット ポート、分散型スイッチ上の 1 つの 1 ギガビット イーサネット ポート。

トポロジー

表 8 では、サンプル トポロジーのコンポーネントについて説明します。この例は、3 つのアクセス スイッチのいずれかを設定する方法を示しています。もう一方のアクセス スイッチは、同じ方法で設定できます。

表 8: アクセス スイッチを分散型スイッチに接続するためのトポロジーのコンポーネント
プロパティ 設定

アクセス スイッチ ハードウェア

EX 3200-24P、24 個の 1 ギガビット イーサネット ポート、すべての PoE 対応(ge-0/0/0ge-0/0/23)、1 つの 4 ポート 1 ギガビット イーサネット アップリンク モジュール(EX-UM-4SFP)

分散型スイッチ ハードウェア

EX 4200-24F、24個の1ギガビットイーサネットファイバーSPFポート(ge-0/0/0ge-0/0/23)、1個の2ポート10ギガビットイーサネットXFPアップリンクモジュール(EX-UM-4SFP)

VLAN 名とタグ ID

sales、タグ 100support、タグ 200

VLANサブネット

sales:192.0.2.0/25(アドレス 192.0.2.1192.0.2.126support192.0.2.128/25(アドレス 192.0.2.129192.0.2.254

トランク ポート インターフェイス

アクセス スイッチ上:ge-0/1/0分散型スイッチ上: ge-0/0/0

VLAN sales のアクセス ポート インターフェイス(アクセス スイッチ上)

Avaya IP 電話ge-0/0/3ge-0/0/19無線アクセスポイント:ge-0/0/0 および ge-0/0/1 プリンター:ge-0/0/22 および ge-0/0/23ファイル サーバー:ge-0/0/20ge-0/0/21

VLAN support のアクセス ポート インターフェイス(アクセス スイッチ上)

Avaya IP 電話ge-0/0/25ge-0/0/43無線アクセスポイント:ge-0/0/24Printers:ge-0/0/44 および ge-0/0/45ファイル サーバー:ge-0/0/46ge-0/0/47

アクセス スイッチ上の未使用インターフェイス

ge-0/0/2ge-0/0/25

アクセス スイッチの設定

アクセス スイッチを設定するには:

手順

CLIクイック構成

アクセス スイッチを迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーして、スイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

ステップバイステップでの手順

アクセス スイッチを設定するには:

  1. アップリンク モジュール上の 1 ギガビット イーサネット インターフェイスがスイッチに接続するトランク ポートになるように設定します。

  2. トランク ポートで集約する VLAN を指定します。

  3. dot1q タグなしで受信されるパケット(タグなしパケット)に使用する VLAN ID を設定します。

  4. sales VLAN の設定:

  5. support VLAN の設定:

  6. 以下のsalesブロードキャストドメインのサブネットを作成します。

  7. 以下のsupportブロードキャストドメインのサブネットを作成します。

  8. sales VLAN のインターフェイスの設定:

  9. support VLAN 内のインターフェイスの設定:

  10. 以下のsalesおよびsupport VLANの説明とVLANタグIDを設定します。

  11. sales および support VLAN 間のトラフィックをルーティングし、レイヤー 3 インターフェイスを各 VLAN に関連付けるには:

結果

設定の結果の表示:

ヒント:

分散型スイッチを迅速に設定するには、 コマload merge terminalンドを発行し、階層をコピーしてスイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

分散型スイッチの設定

分散型スイッチを設定するには:

手順

CLIクイック構成

分散型スイッチを迅速に設定するには、以下のコマンドをコピーしてスイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

ステップバイステップでの手順

分散型スイッチを設定するには:

  1. スイッチ上のインターフェイスがスイッチに接続するトランク ポートになるように設定します。

  2. トランク ポートで集約する VLAN を指定します。

  3. dot1q タグなしで受信されるパケット(タグなしパケット)に使用する VLAN ID を設定します。

  4. sales VLAN の設定:

  5. support VLAN の設定:

  6. 以下のsalesブロードキャストドメインのサブネットを作成します。

  7. 以下のsupportブロードキャストドメインのサブネットを作成します。

結果

設定の結果の表示:

ヒント:

分散型スイッチを迅速に設定するには、 コマload merge terminalンドを発行し、階層をコピーしてスイッチ端末ウィンドウに貼り付けます。

検証

設定が正常に機能していることを確認するには、次のタスクを実行します。

スイッチ上の VLAN メンバーとインターフェイスの検証

目的

salessupportおよび がスイッチ上で作成されていることを確認します。

アクション

スイッチで設定されているすべての VLAN を一覧表示します。

意味

出力は、 salesおよび supportVLAN ならびにそれらに関連するインターフェイスを示しています。

分散型スイッチ上の VLAN メンバーとインターフェイスの検証

目的

salessupportおよび がスイッチ上で作成されていることを確認します。

アクション

スイッチで設定されているすべての VLAN を一覧表示します。

意味

出力は、インターフェイス に関連する salesおよび supportVLAN を示していますge-0/0/0.0。インターフェイス は、アクセス スイッチに接続されたトランク インターフェイスge-0/0/0.0です。

論理インターフェイスをアクセス モード用に構成する

エンタープライズ ネットワーク管理者は、タグなしのパケットを受け入れ、指定された VLAN 内でパケットを転送する単一の論理インターフェイスを構成できます。タグなしのパケットを受け入れるように構成された論理インターフェイスを、アクセス インターフェイスまたはアクセス ポートと呼びます。

以下の階層レベルでこのステートメントを使用することができます。

  • [edit interfaces interface-name unit logical-unit-number family ethernet-switching]

  • [edit logical-systems logical-system-name interfaces interface-name unit logical-unit-number family ethernet-switching]

アクセス インターフェイスでタグなしまたはタグ付きのパケットを受信すると、パケットが受け入れられ、パケットに VLAN ID が付加され、一致する VLAN ID で構成された VLAN 内にパケットが転送されます。

以下の例では、拡張レイヤー 2 ソフトウェアをサポートするルーターおよびスイッチにおいて、論理インターフェースを VLAN ID 20 のアクセス ポートとして構成します。

ネイティブVLAN識別子の設定

注:

このタスクでは、拡張レイヤー 2 ソフトウェア(ELS)構成スタイルをサポートしない EX シリーズ スイッチ向け Junos OS、および QFX3500 や QFX3600 スイッチ向け Junos OS を使用します。スイッチが ELS をサポートするソフトウェアを実行する場合は、ELS をサポートするスイッチ上でネイティブ VLAN 識別子を構成するを参照してください。ELS の詳細については、「拡張レイヤー 2 ソフトウェア CLI の使用」を参照してください。

EX シリーズ スイッチは、802.1Q VLAN タグを持つルーティングまたはブリッジされたイーサネット フレームの受信と転送をサポートします。タグなしパケットを受信する論理インターフェイスは、物理インターフェイス上で構成したものと同じネイティブ VLAN ID で構成する必要があります。

ネイティブ VLAN ID を CLI で構成するには:

  1. インターフェイスが複数の VLAN 内にあり、異なる VLAN 間でトラフィックを多重化できるように、ポート モードを構成します。通常、トランク インターフェイスは、他のスイッチや LAN 上のルーターに接続します。ポート モードを trunk として構成します。
  2. ネイティブVLAN IDを以下の通り設定します。

ELSをサポートするスイッチでネイティブVLAN識別子を設定する

注:

このタスクでは、拡張レイヤー2ソフトウェア(ELS)設定スタイルをサポートするEXシリーズスイッチ向けJunos OS、およびQFX3500やQFX3600スイッチ向けJunos OSを使用します。ご使用のスイッチが、ELSをサポートしていないソフトウェアを実行している場合、ネイティブVLAN識別子の設定を参照してください。ELSの詳細については、「拡張レイヤー2ソフトウェアCLIの使用」を参照してください。

スイッチは、802.1Q VLANタグを使用してルーティングまたはブリッジングされたイーサネットフレームを受信および転送することができます。通常、スイッチを相互に接続するトランクポートは、タグなし制御パケットを受信しますが、タグなしのデータパケットは受信しません。タグなしデータパケットを受信したいインターフェイスでネイティブVLANIDを設定することで、トランクポートは、タグなしのデータパケットを受信することができます。タグなしパケットを受信する倫理インターフェイスは、物理インターフェイスで設定したネイティブVLAN IDと同じVLAN IDで設定する必要があります。

CLI(コマンドラインインターフェイス)を使用してネイティブVLAN IDを設定するには、以下を行います。

  1. タグなしのデータパケットを受信したいインターフェイスで、インターフェイスモードをtrunkに設定すると、インターフェイスが複数のVLANにあることが指定され、異なるVLAN間のトラフィックを倍増することができます。
  2. ネイティブVLAN IDを以下の通り設定します。
  3. タグなしのデータパケットを受信する論理インターフェイスが、ネイティブVLANのメンバーであることを指定します。

VLAN カプセル化の構成

インターフェイスでカプセル化を設定するには、[edit interfaces interface-name] 階層レベルで encapsulation ステートメントを入力します。

カプセル化に関して、重要な注意事項を以下のリストに示します。

  • VLANモードのイーサネットインターフェイスは、複数の論理インターフェイスを持つことができます。CCC および VPLS モードでは、VLAN ID の 1〜511 が通常の VLAN として、VLAN ID の 512〜 4094 が CCC または VPLS の VLAN として予約されています。4 ポートの Fast Ethernet インターフェイスでは、CCC または VPLS の VLAN ID として 512~1024 を使用することができます。

  • カプセル化タイプ flexible-ethernet-services では、すべての VLAN ID が有効です。

  • フレキシブルイーサネットサービス、イーサネットVLAN CCC、VLAN VPLSなどの一部のカプセル化タイプでは、VLAN回線自体の内部で使用されるカプセル化タイプも構成できます。これを行うには、encapsulationステートメントを使用します。

    以下の階層レベルでこのステートメントを使用することができます。

    • [edit interfaces interface-name unit logical-unit-number]

    • [edit logical-systems logical-system-name interfaces interface-name unit logical-unit-number]

  • 論理インターフェイスを VLAN CCC または VLAN VPLS のカプセル化で構成するには、物理デバイスを同じカプセル化またはフレキシブル・イーサネットサービスのカプセル化で構成する必要があります。一般的に、論理インターフェイスは VLAN ID が 512 以上である必要があります。VLAN ID が 511 以下の場合、発信元アドレスのフィルタリングに加えて、通常の送信先フィルターのルックアップの対象となります。ただし、フレキシブル・イーサネットサービスのカプセル化を設定する場合、このVLAN ID の制限はなくなります。

一般に、[edit interfaces interface-name] 階層レベルでインターフェイスのカプセル化を構成します。

例:ギガビットイーサネットインターフェイスでのVLANカプセル化の設定

ギガビットイーサネット・インターフェイスでの VLAN CCC カプセル化の設定

例:アグリゲートイーサネット・インターフェイスでの VLAN カプセル化の設定

アグリゲートイーサネット・インターフェイスでの VLAN CCC カプセル化の設定

変更履歴

サポートされる機能は、使用しているプラットフォームとリリースによって決まります。 特定の機能がお使いのプラットフォームでサポートされているかどうかを確認するには、 Feature Explorer をご利用ください。

リリース
説明
17.3R1
QFX10000スイッチのJunos OSリリース17.3以降、統合型ルーティングおよびブリッジング インターフェイスおよびアグリゲート イーサネット インターフェイスのvmembers数は256kに増加しました。
17.1R3
Junos OS Release 17.1R3以降、QFX10000スイッチでは、family ethernet-switchingflexible-vlan-tagging両方でインターフェイスを設定することはできません。